Friday 25 April 2014

TIME誌の《世界で影響力を持つ100人》の1人に選ばれたマララさん

TIME誌のリスト自体は,このような個人のブログで取り上げるまでもありませんが,ざっと目を通した際,興味を引かれた点をいくつかご報告します.

リストの最終発表の前に,候補となった人について読者アンケートが実施されましたが,面白かったのはその結果でした.質問はごく単純にそれらの人が影響力を持っているかどうかを訊ねるもので,参加者は"Yes"か"No"で回答します.(と言っても,なんとなく人気投票のような意味合いを含んでいるような感がなきにしもあらずですが.)結果はYes票の多かった順に並べられていますが,マララさんはその13位で,Yes票がNo票を相当上回りました.その少し上11位にはレディ・ガガさんの名前が見えます.少し下がって17位には,あのEdward Snowden氏が位置していて,やはりYes票がNo票を上回っています.

次に,我が国の総理大臣ですが,読者アンケートの結果におけるYes票はかなり少なく(従って順位もかなり下),逆にNo票のほうがはるかに多いのです.(少なくともYes票の2倍以上.)また,ロシアのプーチン大統領については,ローマ法王の次で28位.ただ,プーチン氏の場合,やはりNo票のほうがYes票よりも多かったものの両票の差はそれほど大きくありません.

最後に,確定したTIME誌のリストには,選出された人それぞれについてのコメント(推薦の言葉のようなもの)が紹介されていますが,安倍総理についてのコメントを書いたのは合衆国財務長官でした.(そのコメントを読むと,安倍氏に影響力があるとしたら,それはアメリカの影響力を通すチャンネルの役目を果たしている限りにおいてのことのような気がしてきます.)そして,マララさんについてのコメントはGabrielle Giffords氏が書いています.同氏は元アリゾナ州選出の民主党下院議員で,Americans for Responsible Solutionsの創設者の一人です.

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