Saturday 19 April 2014

ドイツ鉄道,スイス国鉄の割引乗車券など

しばらく前のポストで,一人分の料金で二人による利用が可能になるTGVの特別割引をご紹介しましたが,そのあとで,ドイツやスイスにも似たような割引があったことを思い出しました.ただ,スイスの場合は,フランス同様通年ではないようです.また,ドイツの場合も,二人旅の場合,完全に半額になるという割引は今迄見たことはありません.(もちろん,これ迄にドイツを訪れたときに見た限りにおいてですが.)なお,こうした情報は,他の鉄道旅行専門のサイトや,あるいはガイドブック等に詳しく掲載されていると思うので,それらをごらんになったほうがより参考になると思いますが,これまでに利用したものを中心に少しご説明させていただきます.

下にご紹介するのは,いずれも各鉄道会社の英語の割引乗車券に関するサイトです.
ホームページのOfferをクリックすると,さまざまな割引乗車券の種類が表示されますが,その中でも短期の旅行をする私たち外国人にとって比較的利用し易いものが,Saver fare ticketです.利用出来る時間帯は限られていますが,1名で旅行する場合,250 Km以内であれば19ユーロからとお手頃価格です.また,2名で旅行する場合も通常料金に比べてかなり安く設定されています.

今,試しにSaver fareのページ内のBook your ticket onlineというボタンをクリックして,以前乗車した北ドイツのHusumからHamburgまでの区間を2名で旅行する際の割引料金を調べてみましたが,通常68ユーロのところ,29ユーロで利用可能の列車も表示されました.もちろん,この料金の適用には当該の列車を利用することが条件となります.(ドイツの駅の券売機で購入していると,しばしば男女を問わず若い人から声をかけられることがあります.彼らは,こうした2名に適用される割引を利用するために,自分と目的地が同じ利用者を探しているのです.)

そのほか,6名以上で旅行する場合の団体割引など様々な種類の割引乗車券が用意されているので,詳しくはOfferのページをごらんください.

なお,周遊旅行を計画している場合は,できれば出発する駅の旅行センターで担当職員に行程を伝えて,最も安く旅行できる方法を教えてもらうことをお薦めします.(フランスの田舎などでは無理ですが,ドイツでは,地方でも殆どの場合,英語で対応してくれます.)以前,Husumに滞在中,一日にあちこちを回る計画を立てたので,駅の旅行センターの職員に相談したところ,それならばということでこちらが望む行程の周遊券(カスタムメイド)を作ってくれました.確かに,いちいち片道乗車券を購入するより,そちらのほうがはるかに割安でした.
冒頭にも述べましたが,スイス国鉄も閑散期等に1名分の料金で2名の利用が可能となる割引を実施することがあります.試しに,今実施されている特別な割引はないかと探したところ,最大で半額となる割引が存在していることを知りました.こちらのページのSuper saver ticketという乗車券です.ただ,スイスの場合,安い乗車券で利用出来る席が相当限られているため,なかなか広告で謳われているような割引が適用される機会には巡り会えないことも付け加えておきます.なお,Super saver ticketのページに運賃表が掲載されていますが,それらの表内の1/1はHalf fare cardを所持していない場合の料金,そして,1/2は同カードを所持している場合の料金です.Half fare cardは1ヶ月有効のものが,120 スイスフランです.そして,こちらの地図が示すように,半額料金が適用されるのは鉄道のみならず,郵便バス(Postauto)など他の交通機関も含まれます.(詳しくはこちらをご覧下さい.なお,有効期間1年から3年のものまで用意されていて,例えば1年有効の場合は175 スイスフランです.)

また,Half fare cardを所持している場合,One day passという一日中殆どスイス全土鉄道を始めさまざまな交通機関に乗り放題の乗車券を購入することができます.(2等は71フラン.また,9時以降の利用開始が条件となりますが, 9 o'clock travelpassという乗車券もあります.こちらは2等が58フランです.長距離の片道,あるいは往復乗車の場合,One day passのほうが安上がりになることもあります.)

最後に,観光立国でもあるスイスにとって鉄道そのものもたいへん有効な観光資源のひとつです.それを示す一つの例が,ICNの運転席に乗車出来るツアープランで,4月中に予約すれば通常の30%引きで参加できるそうです.(1等の往復乗車券も含んではいますが,元の値段自体が相当高いので個人的に参加したいとは思いませんが.)

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