Tuesday, 8 April 2014

高速鉄道による新しいシルクロード,北海から黄海までわずか2日の旅

ロシアのラジオ局LA VOIX DE LA RUSSIEのニュースページに掲載された"Un projet ferroviaire chinois en Israël ouvre la porte de l’Afrique"(3月31日)によると,昨年の9月に開催された上海協力機構の会合の際,中国はスエズ運河を通らずに中央アジアとアフリカ大陸を結ぶ新たな高速鉄道の建設を提案しました.これは中国とイスラエルによる共同事業で,すでにイスラエル政府はこの計画(Red-Med Project)を承認しています.具体的には,5年後に地中海に面した港町Ashdodと紅海に面したEilatとの間に高速鉄道が建設されます.

中国政府は,また,イラン政府とも中央アジアとヨーロッパを結ぶ高速鉄道建設のための協定を結びましたが, この新シルクロード線が完成すれば北海から黄海までわずか二晩の旅行で結ばれることになるそうです.高速鉄道の寝台列車,どんな車両になるのでしょうか.

いずれにせよ,北アフリカから中東へ広がったアラビアの春ですが,エジプトの不安定化は,アフリカの資源の獲得を望む中国の思惑と結びついて鉄道ビジネスにも思わぬ影響を及ぼしつつあるようです.

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