Saturday, 22 October 2016

40年振りにシーフェエーベネで復活した01 1066+41 018牽引特別列車

最大勾配25 ‰のこの区間を両機が牽引する特別列車が走ったのは,1976年9月26日のこと.40年振りに当時と同じパシフィック+ミカドコンビが復活します.運行予定日は11月5日.同日,さらに1972年の通常ダイヤ旅客列車も01 150+01 180牽引で復活.そして,シーフェエーベネの起点であるノイエンマルクトのドイツ蒸気機関車博物館構内には,これらのマシンに加え,各地からノイエンマルクトまで特別列車を牽引して来る03 2155*1), 52 8195*1)なども集結し,鉄道ファンの目を楽しませてくれます.以下,当日,各団体が主催する特別列車をまとめました.現時点では,すべての列車において空席があり,オンライン予約(Onlinebuchung)が可能です.(バイエルン鉄道博物館主催ネルトリンゲン発については,emailでのみ受付.)
*1) いずれも,煙突の前方に取り付けられている三角おむすびのような混合式予熱器が特徴的な旧東独国鉄の改造機です.03 2155は,EDV番号に変更される前は03 155で2気筒の石炭燃焼機.
*2) ベブラ・ノスタルジックレールツアーの告知によると,全区間にわたって01 1066が牽引するのはフランクフルト発の列車で,ウルム鉄道友の会主催のシュトゥットガルト発は,同駅からヴュルツブルクまでシュトゥットガルト鉄道車両保存会所有のワニ形電気機関車E94 088が牽引し,そこで2本の列車は併結され,01 1066が牽引するとのことですが,ウルム鉄道友の会の告知には,EL牽引のシュトゥットガルト発の列車が01 1066にバトンを渡すのは,ハイルブロンと書かれています.さらに同友の会によると,フランクフルト発を牽引するのは01 150とのこと.
*3) ローゼンハイム,デナウヴェルト間はEL牽引. デナウヴェルトから41が牽引しますが,01 180が補機として連結される可能性があるそうです.


予約をするのが面倒な場合,当日,希望の列車に乗車可能な駅で待ち受け,車掌に言えば,空席がある限り乗車させてくれます.(車掌が見つからない場合は,通常,スタッフが食堂車に待機しているので,彼らに訊ねるとよいでしょう.) それも面倒と言う場合は,当日,ノイエンマルクトを訪れれば,上記機関車を眺めることもできますし,また,シーフェエーベネ(ノイエンマルクト,マルクトショールガスト間)を往復する01 150+01 180牽引特別列車に乗車することも可能です.(15€)

Wikipediaのシーフェエーベネの項に掲載されていたフリー画像.001(旧西独連邦鉄道の2気筒,石炭燃焼機)が牽引しています.
最後に,UEFが運行する列車の食堂車メニューをご紹介しますが,東欧風シチューや,ラビオリ,そしてソーセージのポテトサラダ添えといった軽食です.(列車を予約すると食堂車の予約票が送られてくるので,予約する場合は,それに必要事項を記載しemailで10月27日迄に返信します.)
Wir bieten Ihnen folgende Gerichte zur Vorbestellung und Reservierung an:

Gericht
Preis
Ihre Bestellung / Anzahl
Gulasch mit Spätzle
€ 8,50

Maultaschen mit Kartoffelsalat
€ 6,00

Paar Saiten mit Kartoffelsalat
€ 5,50

以下,当日,撮影した写真から.残念ながら雨でしたが... なお,01 150と01 180の重連は運行されませんでした.

ノイエンマルクトに到着したシュトゥットガルト発特別列車

03が牽引する特別列車も到着
最初の登坂で主務機を勤めたのは,ウルム鉄道友の会が所有する旧西独国鉄の最強力パシフィック01 1066(三気筒,重油燃焼)

最初の登坂で後補機を務めたミカド形の41(2気筒,重油燃焼)
隣駅マルクトショールガストに到着すると,編成は変更せずにバック運転でノイエンマルクトへ戻ります.後補機の41形

坂を下って行くので,殆ど煙は出しません.
2回目の登坂では主務機と後補機が入れ替わりました.

2度目の登坂では01が後補機に.
同上
シーフェエーベネからノイエンマルクトまで戻ると,すでに夕闇が迫っていました.41形
残念ながら走行シーンは見られなかった01 180(2気筒,石炭燃焼)
同上

下は,用意されたバスで撮影場所へ向かう前,蒸気機関車博物館のヤードで撮影したブラックスワンこと10形と駅構内で撮影した03形.

旧西独国鉄が製造した最後の蒸気機関車10形.2両製造されましたが,001号機は石炭と重油の併燃方式でした.妹の002は完全重油燃焼機です.なお,いずれも三気筒機です.

同上

旧東独国鉄による改造機03形(二気筒,石炭燃焼) 01より軸重が軽く,ボイラーも細め.見た目がエレガントのため,ファンが多い.EDV番号が付与される前のDR時代のナンバーは03 155

ワインの町ビュルツブルグに滞在したものの,お酒は飲めないので,レストランでは地元産のかりんジュースを頂きました.料理はクリスマスが近いこともあり,ガチョウの胸肉のローストを注文.かりんジュースとの相性は抜群と感じました.

翌日は天候が回復.今回,特別列車へ乗車したビュルツブルグ駅のプラットホームから撮影しました.向かい側の丘の斜面は見渡すかぎりワインヤードです.ほかの写真も追加したアルバムはこちらでご覧いただけます.なお,キャプションは未だつけていません.ご了承ください.

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