Tuesday, 2 December 2014

生命の起源となる物質は,宇宙からやって来た?

昔からよく聞く話で,あくまで,ことによるという仮説でしかありませんが,その状況証拠とも言える実験結果がチューリヒ大学の解剖学研究所の研究チームによって公表されました.それは,DNAの驚くべき耐久性です.実験は,2011年に行われたそうですが,外郭にDNAを構成するアミノ酸を付着させたロケットを大気圏外に打ち上げ,大気圏を通って戻って来たロケットに残っていたアミノ酸を調査したところ,全体の53%が失われなかったことが判明,さらに,同じく35%が全く損傷を被っていないことが確認されたそうです.つまり,これらのDNAの構成物質は1,000度の高温にも耐えることが判ったというのです.

ただ,生命の地球外起源の可能性を認める専門家たちは,仮にそうしたことが起きたとしても,問題の物質は太陽系内に起源を持つもので,太陽系外からもたらされたとは考えていないようです.いずれにしても,単純な構造を持った生命体が,どのような過程で複雑なものへと変化したかは,依然として謎のままです.

以上,SRFの"Kam das erste Leben aus dem All zur Erde?"および"Erbgut übersteht Ausflug ins All"からでした.

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