Wednesday, 24 December 2014

ウフィッチ美術館のダビデ像に倒壊の危険

ミケランジェロ作のダビデ像ですが,すでに足の部分に微小なひびが生じていたのに加え,ここのところ発生した一連の小規模な地震のために倒壊の危険が指摘されています.記録された地震の数は,20日までの3日間で250回.今のところ,彫像に損傷は発生していませんが,今年の始めの調査で,このまま微小なひびが広がれば倒壊に至る可能性が確認されています.ダリオ・フランチェスキーニ文化大臣は,政府はこのルネサンスのマスターワークの台を耐震機能を備えたものに交換するために200,000€の予算を拠出するすると発表しました.

地震多発地帯であるフィレンツェとシエナに挟まるキアンティ地方で,最近,発生したものの強さは4.1(恐らくマグニチュード)だったそうです.1501から1504年にかけて制作されたダビデ像は,1873年迄ヴェッキオ宮前広場に展示されていたのですが,鳥の糞などの被害が大きくなったため,屋内に移転されました.このように,野外に展示されていた間にも損傷を受けているため,なおのこと地震に対する脆弱性は無視できないと言えます.

以上,SPIEGEL"Erdbeben in Florenz: Michelangelos David zittern die Knie"からでした.

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