Thursday, 25 December 2014

改めて確認されたレスベラトロールの効能

22日にNature誌に発表された研究報告により,再びレスベラトロールの効能が注目されているようです.

クルミ,ココア,リューバーブ,ブドウなどに含まれるこの物質は,人の細胞に含まれる別の物質を活性化し,後者はストレスや細胞の老化がDNAに与える損傷を軽減すると言います.

今回,研究結果を発表したカルフォルニア,スクリップス研究所ポール・シンメル博士によると,レスベラトロールは,これまでの研究で用いられた量よりも少ない量でも効果が認められたそうです.TyrRSという酵素に結びついたレスベラトロールは,前者が持つ,DNAを細胞の老化による損傷から守る多くの遺伝子を活性化するという機能を促しますが,それらによって構造が決定されているタンパク質の中には,ガンの発症を抑えるというp53や"長生きのタンパク質"と言われるFoxo3AおよびSirt6が含まれているので,ブドウ酒は百薬の長と言う訳です.

以上,あてになるかどうか判りませんが,L'EXPRESSの"Le vin rouge prévient du vieillissement, c'est scientifiquement prouvé"(「赤ワインの老化予防効果が科学的に実証された.」)からでした.ようするに,カリフォルニア産の赤ワインを買って下さいということなのかもしれません.もっとも,今や,強いドルのためにワインの輸出もむずかしくなっているのではないかと思いますが.(オリジナルの研究報告の要約と記事を照合したのですが,記事をかいた人が本当に理解していたのか少々疑問を持ちました.専門的な話なので,訳している私にも良く判りません.ただ,レスベラトロールを摂取するには,別にワインでなければならないということでもなさそうなので,個人的には,好きなブドウジュースを今後も飲もうと思っています.それと寝る前のココアも引き続き.なお,研究報告のフルバージョンは有料です.)

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