アメリカのクリスマス商戦，売り上げは昨年に比べ11%減少．武器の購入希望は平日の3倍．

サンクスギビングの週末に始まるアメリカのクリスマス商戦ですが，景気は好調と言われる一方で，国民は財布の紐を，まだ，あまり緩めていないようです． 小売り業者の団体の調査によると，先週の木曜日から週末の日曜日までの買い物客の支出は，オンラインと通常店舗を合わせて1億3,370万 ドル．昨年の同時期に比べると5.2 %の減少のようです．これを基に，現時点で推定される総支出額は509億ドル．つまり，昨年に比べ11 %の減少になりそうとのことです．

ただ，これと全く逆の傾向を示している商品もあります．それは，拳銃等の武器で，これまでにない好調な売れ行きを示しているそうです．象徴的だったのは，クリスマス商戦のクライマックス，黒金曜日．CNNが伝えるところによると，その日一日だけでFBIが武器購入許可のために行ったBackground Check（犯罪歴や精神障害等の調査．1998年から導入．）は17万5千以上に昇りましたが，この数字は，普段の日の凡そ3倍に当たるそうです．FBIの担当者は，過去，この時期にこれほどまで調査件数が多かったことはなかったと言っています．なお，今年を含めて最高件数を記録したのは，2012年12月21日でした．

以上，12月1日付Spiegelの"Bilanz des US-Shopping-Wochenendes: Nur Waffen boomen"からでした．