Friday, 11 October 2013

EU,国境監視に電子システム導入

先日,イタリアのランペドゥーザ島で発生した事故を受けて,EU議会は不法移民対策および遭難した難民船の早期発見のための新たな電子監視システム(Eurosur)の導入を可決しました.このシステムでは,衛星,無人偵察機,高性能レーダーなどの末端機器によって収集された情報が各国の国境警備当局とEUの国境警備機関であるFrontexによって共有され,国境地域全体の地図に反映されます.しかし,こうしたシステムの導入は,EU全体の(市民を対象とする)監視システムの構築の準備段階である,あるいは,今後,避難民たちはさらに危険を伴うルートを選ぶことなるといった批判が起きています.

以上,スイスの日刊紙Neue Zürcher Zeitungの10月10日の記事"Elektronische Überwachung des Mittelmeers"より.

また,同紙の9日付の記事"Viele Wege führen nach Lampedusa"は,アフリカの難民たちの移動ルートについて解説していますが,こちらの地図にそれらが描かれています.

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