Thursday 10 October 2013

EUにおける原発政策の転換と各国の気候変動対応度

10月8日のSpiegelの記事"EU-Kommission begräbt AKW-Förderplan"によると,今年の7月に公表された,EUに於ける原子力発電施設の設置と運転への財政補助の要件緩和案は,各国からの風当たりがあまりにも強ったため,実質的に撤回され,逆に再生可能エネルギーへの補助については要件は緩和される方向へ向かって行きそうです.こうしたエネルギー政策の実質的転換は,これまでは原発へのさらなる補助金の支出へ向けて動いて来たフランスや英国にとって手痛い打撃となりました.

ところで,この記事には,以前にも取り上げたことのあるGermanwatchが発表した各国の気候変動対応度の点数を示したグラフが紹介されていました.一番左側のタブ"CO2-Emissionen"は,CO2の排出量で世界全体の排出量に占める割合が示されています.隣の"Energieverbrauch"は,世界全体で使われるエネルギーに占める割合.さらに隣の"Wirtschaftleistung"は,世界経済に占める各国の経済規模,一番右の"Bevölkerung"は各国の人口が世界総人口に占める割合です.(括弧内の数字は前年の値.)なお,日本は全体評価で,アメリカ,中国,韓国,ロシア,カナダとならんで気候変動に対する対応が非常に悪い(sehr schlecht = very bad)と評価されています.元のデータはこちらからアクセスしてください.

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