Wednesday, 23 October 2013

一度見たかった旧ハンブルグ・アルトナ機関区の複式転車台

ドイツ語ではDoppeldrehscheibe(Doppel=Double, Drehscheibe=Turntable)というようですが,その昔,ドイツのハンブルグ・アルトナ機関区(Bahnbetriebswerk Hamburg-Altona)にあった設備です.まずは,こちらの写真をご覧下さい.(画面右上の写真をクリックすると,51枚の貴重な写真で綴られた無類の巨大機関区の歴史のスライドショーが始まりますが,ドイツのSLとしては最高速度を記録した05 002や,1972年までハンブルグ,ヴェスタランド間の急行列車の牽引に活躍した012形(重油燃焼式に改造された三気筒パシフィック機01.10に新しく付けられたEDV形式番号)などのショットが含まれています.)

始めはプロイセン国鉄に所属していたこの機関区は,1895年の開業以来ドイツ最大の機関区のひとつで,合計57両の機関車を収容出来る二つの扇形車庫と各16 mの互いに独立した転車台二基がありましたが,1924年にドイツ帝国鉄道に吸収されてから4年後の1928年にはそれぞれのサイズが23 mに変更されたため,このような瓢箪のような形になったのでした.(二つの回転部分がぶつかるとたいへんなので,使用するときは気をつけないといけませんが.)

さらに驚いたのは,こちらの動画で紹介されているように,これをZゲージのサイズで再現してしまったマニアの方がおられるということです.コンピュータ制御で操作されているそうです.

なお,このドイツでは他に見られない形の転車台は,残念ながらすでに撤去されています.(互いに独立した転車台および扇形車庫が隣接する例としては,ノイエンマルクト機関区などがありました.)

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