Monday 12 May 2014

仏検1級時事用語のヒント2014年版

参考になるかどうか判りませんが,手元に集めたフランス語のニュースメディアの記事の中からいくつか選んだものをこちらに公開いたしました.なお,時事用語の対策としては,できるだけフランスの雑誌や新聞のサイトをこまめに目を通すこと(Googleのニュースのフランス語版でもよいでしょう.),あるいは,各誌紙のニュースレターを購読(基本的に無料)することをお薦めします.(今更言っても遅いですが.)

なお,上段でご紹介した個人で作成した単語集ですが,ご覧になればお判りのように,例えば「従軍慰安婦」など,ほぼ間違いなく出題されないと思われるものも含めています.これは,実用フランス語検定が文科省の後援(以前は,文部省認定)を得ている以上止むを得ないことであり,その意味では「教科書検定制度」(="système d'agrément préalable des manuels scolaires”,あるいは"système de censure des manuels scolaires")なども暗記の対象に含める必要はないでしょう.(そのうち,「大東亜共栄圏」(="Aire de prospérité du Sud-Est asiatique")などという言葉が出題されるかもしれません.)

それから,これは出題者の好みによるものなのか,それとも単に時代について行けないだけなのかよくわかりませんが,今日の生活にとって欠くことができないと言っても言い過ぎではない電子情報通信の分野などにおける最先端技術に関する語彙もあまり見かけることはありません.外付けUSBハードディスク(="Disque dur externe USB")などでさえも,少なくとも過去10年の問題を見る限り出題されたことはないようです.ですから,今年からARTEで始まった番組Futurmagの中で紹介される言葉などは間違っても出題されることはないでしょうし,同様に,以前のポストで紹介した通信関連アプリケーションの脆弱性なども出題される心配はなさそうです.もっとも,出題者の側からすれば,そういった(彼らにとっての)専門用語は《実用フランス語》の範疇に含まれないということなのかも知れません.

最後に,日本人の歴史認識やそれに関連して教科書検定制度などについての詳細なリポートが2012年12月7日付(8日ではない)Liberationの "Le Japon et son histoire, stupeur et reniements"に載っていますのでご紹介をしておきます.もっとも,それが伝えている事柄は,上述の理由により仏検の問題に含まれることは100%あり得ませんが.

なお,今後も折節「お知らせ」の欄に報道で目にした時事用語を紹介してまいりますので,受験の準備をされている方は気が向いたときにでもご覧になってみてください.

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