Friday 9 May 2014

ルクソールで公開されたツタンカーメンの墓のレプリカ(ビデオ)

トゥトゥアンカトン(後のツタンカーメン,あるいはトゥトゥアンカモン)は,義理の父であり,太陽神アテン*1)を信奉していたアメノフィスIV世,あるいはアメンホテップIV世(後のエクナトン,あるいはアクナテン)の死後,紀元前1333年から同1323年までエジプトを支配した王で19歳という若さで亡くなりましたが,日本でも多くのファンがいます.彼の墓は,1922年,王家の谷で英国人の考古学者ハワード・パーカーによって発掘されましたが,2011年,損傷が進むという理由で一般へは公開は中止されました.しかし,去る4月30日に,そのレプリカが一般に公開されることになりました.下の短いビデオは,そのレプリカを撮影したものです.





*1) 正確には《宇宙の力》("Cosmic power")の顕現としての太陽(Cf. Seyfried, F., IN THE LIGHT OF AMARNA 100 YEARS OF THE NEFERTITI DISCOVERY, Petersberg, 2012, Michael Imhof Verlag GmbH & Co. KG, pp79ff)  つまり大日如来みたいなものかもしれません.大日如来と言えば,神仏習合論では天照大神が自らの本地を盧遮那仏(大日如来)であるという託宣を下したという記録が残っています.(Cf.義江 彰夫『神仏習合』 (岩波新書) ,東京,1996年,岩波書店,p171)盧遮那仏像で有名なものと言うと奈良東大寺の大仏様です.また,県内の鎌倉におわします大仏様は阿弥陀如来です.

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