Monday, 12 May 2014

容姿端麗にして力持ち,Alstom社の貨物用電気機関車KZ8Aをアゼルバイジャン鉄道が50両配備へ

Alstom社製のH型(Bo-Bo+Bo-Bo)電気機関車KZ8A形(写真はRailcolor.netのこちらのページで)50両がアゼルバイジャン鉄道に配備されることとなり,2016年から2018年にかけてカザフスタンのアスタナにあるAlstomの共同企業体EKZの工場において組み立てられることになりました.

誘導電動機を搭載したこの形式は,9,000トンの列車を120 km/hで牽引することができる(出力:8,800 kW)という世界で最も強力な機関車のひとつです.なお,日本のJR貨物の金太郎ことEH500も同様の軸配置ですが,狭軌用ということもあり総出力はそのおよそ半分以下です.

ところで,ヨーロッパから中央アジアへ至る路線の経由国であるアゼルバイジャンの鉄道の総延長は2,932 kmで,そのうち1,278 kmが電化区間です.そして鉄道の輸送量も2017年には現在の2倍となると見込まれていて,そのためにKZ8Aのような力持ちが必要とされたわけです.

以上,Alstom社のサイトのお知らせからでした.また,国際鉄道ジャーナルのこちらのページにもこのニュースが伝えられています.

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