Wednesday 28 January 2015

サウジアラビアの市民活動家ラエフ・バダウイさん,体調悪化

IS同様厳格なイスラム法に基づく刑罰を適用しているサウジアラビアで,イスラムを冒涜した罪で10年の収監と1000回の鞭打ち刑に処されているブロガー,ラエフ・バダウイさんは,1回目の鞭打ちの傷が癒えないため,2回目の執行が延期されましたが,未だに傷も癒えず,食事も十分に取れない状態が続いているようです.カナダ在住の妻エンサフ・ハイダフさんが夫の体調が悪化することへの懸念を訴えています.(Cf. ARABIE SAOUDITE. La femme de Raef Badaoui lance un cri d'alarme in L'OBS)
下は,国際アムネスティや国境なきリポーターの懸念を伝えるTF1のニュースを紹介するTweet.その下は,TF1のニュース映像.


国連人権高等弁務官事務所もサウジに対しバダウイさんに恩赦を与えるよう説得しているともいいますが(Cf. UN appeals to Saudi Arabia to halt activist's flogging in The Telegraph),現弁務官のヨルダンのザイド・フセイン皇太子もサウジと深いつながりを持っているので,何となく役目上のジェスチャーに過ぎないもののような感も無きにしもあらずです.

ところで,ふと思ったのですが,日本の皇族,特に聖上陛下や皇太子殿下には世界情勢に関する情報がどのように伝えられているのでしょう.お二人とも英語がご堪能でおられるので,自由にウェブサイトを閲覧されているのであれば,大多数の日本人よりも極めて豊富で詳細な情報をご入手されていると思うのですが.いずれにせよ,個人的に恐れるのは,過去に於いて嶋田海軍大臣在任中,特に燃料問題に懸念を持っておられた昭和天皇に対し備蓄量について虚偽の報告がされていたような事態が起きているということです.まさか,そのようなことはないとは思うのですが.いずれにせよ,今回のサウジ国王の葬儀への皇太子殿下のご出席は,普遍的な人権という概念が希薄な日本政府の極めて恥ずかしく嘆かわしい姿勢の表れとしか形容のしようがありません.

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