Sunday, 25 January 2015

アメリカで死刑を巡る議論が再燃した理由

EUが,死刑に用いられる薬物のアメリカ向け輸出を停止したからです.今回の決定の背景には,昨年4月29日,オクラホマの刑務所でクレイトン死刑囚が刑の執行の際に注入された薬物が原因で43分間苦しんだ挙げ句に死亡したというインシデントがありました.使用された薬物はアメリカの製薬会社によってあらたに開発されたものでしたが,クレイトン死刑囚の後に刑の執行が予定されていたテキサスのロバート・キャンベル死刑囚について,弁護士側からの当該薬物の安全性について疑問が呈されたため,執行時期は延期され,キャンベル死刑囚のケースは連邦控訴裁判所で再審議されることとなったそうです.

かなり旧い記事ですが,昨年5月14日付Le MondeのLe débat sur la peine de mort relancé aux Etats-Unisからでした.関連記事:2015年1月25日付SPIEGELのVerpfuschte Hinrichtungen in Oklahoma: Oberster Gerichtshof lässt Giftcocktails überprüfen

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