Friday, 30 January 2015

Daechの野望の標的となったリビア

先日のCorinthia Hotelへの攻撃を含めると,リビアにおけるDaechの大規模なオペレーションは,すでに3回を数えます.カダフィ大佐の失脚後,リビアの政情は混乱を極めており,昨年の7月には,選挙で選ばれ国際的にも認められた政権がFajr Libyaによって首都から駆逐され,現在は,実質的に少なくとも2つの政権が存在するという異常な状況となっています.この機に乗じてDaechは,さらにその支配地域をリビアにも拡大しようとしています.

昨年の10月31日にリビアの民兵組織MCCIが,Daechの指導者で自称カリフのAbou Bakr al-Baghdadiにその忠誠を誓ったことで,MCCIが支配するDerna (BenghaziとTobroukの間に位置) は事実上,イラク,シリア以外の地域で最初のDaechの支配地域となりました.最近では,トリポリ以外でも,リビア南部のFezzan地方でDaechによるオペレーションが行われています.(下のTweet参照)
以上に加えて,マリ北部へのフランスの軍事介入開始以降,リビアのマリ国境付近には,フランスやアフリカ諸国の軍隊と戦闘状態にあるal-Mourabitounが居座っていることも,今後のリピアのさらなる不安定化を促す要因としてその動向が注視されています.

以上,L'OBSのPourquoi le monde devrait s'inquiéter du chaos qui règne en Libyeからでした.

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