Friday 30 January 2015

鉄道好きのスイス人作曲家Arthur Honegger - マイニンゲン機関車工場100周年記念特別番組メモ(Eisenbahn Romantikより)

先日,Eisenbahn Romantikで放送されたマイニンゲンの機関車工場100周年記念特別番組の最後に,工場内で開催されたコンサートの様子が収録されていましたが,プログラムの中にArthur Honegger*1)が作曲した"Pacific 231"が含まれていました.Honeggerは大の鉄道好きだったそうで,代表曲のPacific 231は蒸気機関車の音をイメージしたものだそうです.Honeggerの墓は,パリのモンマルトル墓地にあるそうです.

以下,番組の中で印象に残った箇所について少し記します.

オーバーホールが終わった03 1010の試験運転の模様も紹介されていましたが,ナンバープレート表記が東独国鉄のEDV番号03 1010-2に換えられていました.*2) 同機は,今年のドレスデン蒸気機関車大祭でも展示されると思います.

スイスのDFBHG 4/4形機関車については,スイスで製造され,ベトナムで使用されて廃車になっていたものを里帰りさせて動態復活させたことは知っていましたが,その整備がマイニンゲンで行われたとは知りませんでした.

伝説の駿足機18 201の主任機関士で同機の最高速度記録182.4 km/hを打ち立てたRudolf Rindelhardtさんへのインタビュー.マイニンゲンの整備は完璧と言っておられました.18 201は,元々タンク機関車として製造された流線型の61 002が東独時代にタンク機に改造されたものですが,近年になって,ある鉄道模型会社が主催した塗装のデザインコンクールがありました.その結果,同機に一度だけ赤い塗装が施されたことがありましたが,そのCG映像が挿入されています.

2013年に開催されたウォルスチン蒸気機関車祭へ向かう特別列車の候補機(往路)と主務機(復路)を務めた18 201. Cyzerwinskにて.
同上
 フランスの機関車が動態復活されるというニュースでも,マイニンゲンで整備が行われるということをよく耳にしますが,フランスには直径2.1 mを超える動輪の調整ができる工場はないそうです.(上述した18 201の動輪直径は2.3 m.)




*1) フランス語読みでアルテュール・オネッゲール.日本では一般にオネゲルと呼ばれています.なお,ドイツ語読みでは,旧東独のエーリヒ・ホーネッカー書記長の名前と音が似ていますが,後者の綴りはHonecker.
*2) EDV番号導入以降に重油燃焼機に改造されたため,03 0010-3に換えられましたが,その後,再び石炭燃焼機に戻されたため,製造番号の最初の数字が1に戻りました.東独国鉄のEDV番号における製造番号 の最初の数字は燃焼方式を表していて,重油燃焼機の場合は0,石炭燃焼機の場合は1から8のうちのいずれかが付けられます.なお,03 1010の帝国鉄道時代の形式名は0310

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