元ガーディアン記者のDavid Hearst氏によって設立された団体Middle East Eyeの説明によるもの.
(神やイスラム教の)冒涜,同性間の性行為,裏切り,殺人:
未婚者による姦通:
(関連記事:L'OBSのChâtiments corporels : Arabie saoudite et Etat islamique, du pareil au même,同じくIslamisme, pétrole, USA : le paradoxe de l'Arabie Saoudite)
なお,先日,亡くなったサウジの国王に弔意を示す為にイギリスの公的施設で半旗が掲げられましたが,サウジの人権を巡る状況に鑑み,そうして政府の姿勢に対し保守党議員などから反発の声が上がっています.(Cf. SPIEGELのTod des saudischen Königs: Ärger um Halbmast-Fahnen in Großbritannien)
そういえば,以前,サウジの1人の王女が既婚者であるにも拘らず,英国人の愛人の子供を妊娠したことが判明し,帰国すると死刑に処されるとして英国に亡命したことがありました. (Cf. Saudi princess given asylum in UK over fears she faces execution for having illegitimate child with British lover in Mail) また,かなり昔ですが,同じ罪で処刑された別の王女を扱った"Death of a Princess"という映画が制作されたこともありました.
ISの外道働きのニュースを配信している英語サイト"Raqqa is slaughtered silently"の1月2日付WOMEN STONED TO DEATH IN SYRIA FOR ADULTERYを見ると実際にISが上記の刑罰を適用していることが判ります.(斬首も複数回行ったという報告が公開されています.)
以下,個人的所感です.昨日,NHKのニュースで世論調査の結果として,日本では死刑の存続を支持する人たちが全体の8割だったと伝えられていました.理由は,被害者やその家族の気持ちを思うがためとのことでしたが,それでは.なぜ犯罪が実行されたのと同じ方法で執行しないのでしょうか.例えば,被害者に灯油をかけ焼死させた犯人に死刑の判決が下された場合,なぜ犯人に対する刑の執行手段として同様の方法を用いないのでしょうか.もし複数の人を複数の方法を用いて殺害した場合で死刑判決を下す場合,被告にどのような死刑執行手段を適用するかは,担当の裁判員たちが殺害された被害者や遺族の気持ちを配慮しつつ協議して決定すればよいのではないでしょうか.被害者の無念や家族の心情を思うのであればそれが当然と思うのですが,死刑の執行手段として絞首刑のみ用いることの正当性が判りません.とにかく死刑囚は殺したいが,できるだけ費用と労力を節約したいという理由だけで絞首刑が選ばれているのでしょうか.しかし,アメリカの同盟国のサウジアラビアでさえ,(イスラム教に基づき)ここまでやっているのですから,同じアメリカの同盟国を自任する日本も,例えば日本刀による斬首刑くらい復活させても他国の政府から批判される謂れはないでしょう.日本が模範と仰ぐアメリカも,執行時,死刑囚に長時間の苦しみを与えかねない薬物注射を死刑執行の手段として存続させているしているわけですから.なお,ARTEで放送された事実に基づいたドラマ"SURVIVRE A GUANTANAMO"で,グアンタナモの刑務所の日常が描かれていましたが,そこでは収監されている人達の手足をこん棒で殴り壊死させ,医師が切断しているそうです.つまり,アメリカ軍が管理するグアンタナモでは,イスラム国やサウジアラビアの刑罰と同じことが収監されている人達に対して行われているのです.(グアンタナモの日常については,12年以上収監されていた人が綴った日記が出版されています.)
Documents show IS & Saudi Arabia prescribe near-identical punishments for crimes http://t.co/miWEr9Oc3w #ISIS #Saudi pic.twitter.com/4IUGt4O2Yx
— Middle East Eye (@MiddleEastEye) 2015, 1月 23
(神やイスラム教の)冒涜,同性間の性行為,裏切り,殺人:
- サウジアラビア:死刑(斬首,絞首,銃殺)
- IS:死刑(斬首,銃殺,その他)
- サウジ:裁判官の判断による.
- IS:鞭打ち80回
- サウジアラビア:投石による死刑
- IS:同上
未婚者による姦通:
- サウジアラビア:鞭打ち100回
- IS:鞭打ち100回と1年間の流刑
- サウジアラビア :手の切断
- IS:同上
- サウジアラビア:手足の切断
- IS:同上
殺人(集団によるものを含む)
- サウジアラビア:死刑
- IS:磔刑
(関連記事:L'OBSのChâtiments corporels : Arabie saoudite et Etat islamique, du pareil au même,同じくIslamisme, pétrole, USA : le paradoxe de l'Arabie Saoudite)
なお,先日,亡くなったサウジの国王に弔意を示す為にイギリスの公的施設で半旗が掲げられましたが,サウジの人権を巡る状況に鑑み,そうして政府の姿勢に対し保守党議員などから反発の声が上がっています.(Cf. SPIEGELのTod des saudischen Königs: Ärger um Halbmast-Fahnen in Großbritannien)
そういえば,以前,サウジの1人の王女が既婚者であるにも拘らず,英国人の愛人の子供を妊娠したことが判明し,帰国すると死刑に処されるとして英国に亡命したことがありました. (Cf. Saudi princess given asylum in UK over fears she faces execution for having illegitimate child with British lover in Mail) また,かなり昔ですが,同じ罪で処刑された別の王女を扱った"Death of a Princess"という映画が制作されたこともありました.
ISの外道働きのニュースを配信している英語サイト"Raqqa is slaughtered silently"の1月2日付WOMEN STONED TO DEATH IN SYRIA FOR ADULTERYを見ると実際にISが上記の刑罰を適用していることが判ります.(斬首も複数回行ったという報告が公開されています.)
以下,個人的所感です.昨日,NHKのニュースで世論調査の結果として,日本では死刑の存続を支持する人たちが全体の8割だったと伝えられていました.理由は,被害者やその家族の気持ちを思うがためとのことでしたが,それでは.なぜ犯罪が実行されたのと同じ方法で執行しないのでしょうか.例えば,被害者に灯油をかけ焼死させた犯人に死刑の判決が下された場合,なぜ犯人に対する刑の執行手段として同様の方法を用いないのでしょうか.もし複数の人を複数の方法を用いて殺害した場合で死刑判決を下す場合,被告にどのような死刑執行手段を適用するかは,担当の裁判員たちが殺害された被害者や遺族の気持ちを配慮しつつ協議して決定すればよいのではないでしょうか.被害者の無念や家族の心情を思うのであればそれが当然と思うのですが,死刑の執行手段として絞首刑のみ用いることの正当性が判りません.とにかく死刑囚は殺したいが,できるだけ費用と労力を節約したいという理由だけで絞首刑が選ばれているのでしょうか.しかし,アメリカの同盟国のサウジアラビアでさえ,(イスラム教に基づき)ここまでやっているのですから,同じアメリカの同盟国を自任する日本も,例えば日本刀による斬首刑くらい復活させても他国の政府から批判される謂れはないでしょう.日本が模範と仰ぐアメリカも,執行時,死刑囚に長時間の苦しみを与えかねない薬物注射を死刑執行の手段として存続させているしているわけですから.なお,ARTEで放送された事実に基づいたドラマ"SURVIVRE A GUANTANAMO"で,グアンタナモの刑務所の日常が描かれていましたが,そこでは収監されている人達の手足をこん棒で殴り壊死させ,医師が切断しているそうです.つまり,アメリカ軍が管理するグアンタナモでは,イスラム国やサウジアラビアの刑罰と同じことが収監されている人達に対して行われているのです.(グアンタナモの日常については,12年以上収監されていた人が綴った日記が出版されています.)
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