Thursday 29 January 2015

アメリカ,ジョージア州で知的発達障害者の死刑囚に刑の執行

数度に及ぶ鑑定の結果,知的発達障害者であることが判明されたにも拘らず,最高裁判所は死刑の判決を妥当と認め,Warren Hill被告(54歳)への死刑は執行されました.評決で,死刑を妥当としたのは,9人の裁判官中7人でした.1986年,同裁判所は,憲法改定第8条に鑑み知的発達障害者への死刑の執行を禁止し,さらに2002年には知的発達障害者については冤罪により刑が執行される可能性があるとの判断を下しています.また,アメリカでは各州ごとに知的発達障害者の確認の方法を定めた法律が異なっていて,ジョージアは特に厳格な方法を定めている州のひとつでした,

IQ70のHill被告は,1985年に女性の友人を殺害した罪で終身刑が課せられ,収監中でしたが,1990年,別の囚人を殺害した罪で死刑の判決を受けたのでした.EU初め,弁護士の団体,知的発達障害者の団体,医師の団体,さらにジミー・カーター元大統領等がHill死刑囚への刑の執行を強く批判しています.

以上,L'OBSのEtats-Unis: un handicapé mental exécuté en Géorgie après accord de la Cour suprêmeからでした.

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