Wednesday 20 March 2013

Some personal suggestions upon 2 expressions frequently used in Japanese nowadays

このようなことを書くと,若い方から反発,あるいは無視されるかもしれませんが,自分自身への戒めと思って書き留めておこうと思います.

相当昔から,次の二つの表現が耳障りに響いて仕方がありません.
  •  「ちなみに」
  • 「させていただく」
もちろん,これらの表現は,私自身も使う事はあります.ただ,前者については,特にラジオ(準国営,民放を問わず)の若いアナウンサーやリポーターの方たちが使いすぎるように思えてなりません.例えば,「参考迄に」であるとか,「なお」,あるいは「ところで」と言った表現を用いても違和感がなく,むしろ,こうした表現の方が自然と感じられるような場面においても,彼らは,頑と思える程「ちなみに」を連発します.失礼ながら,単に語彙が貧しいだけなのか,あるいは,世代方言の一つとして,それを使う事で同世代の人たちに受け入れられ易いというのがその理由なのか詳しいことは判りませんが.

後者については,私の場合,あまり使うことはありません.これは私自身の好みでもあるのですが,可能な場合,できるだけ「〜申します.」,または「〜申し上げます.」という表現を使うようにしています.申す,あるいは申し上げるのだから,言葉を発したり,それを含む行為,例えば,「お願い申し上げます」,あるいは「お伝え申し上げます.」というようにしか使えないと思う向きもおられるかもしれませんが,これは,それ以外の行為,というより相手,あるいは第三者に対する行為全般をへりくだって伝える場合にも用いることができる表現です.ですから,少々極端な例ですが,お客様がいらした場合,「すぐにお通し申し上げてください.」,または,「すぐに(座敷に)お上げ申し上げてください.」,「すぐに参りますので,それまで,お相手申し上げてください.」ということが出来ます.あるいは,単に「お+動詞+致します.」だけでも十分丁寧な表現に聞こえます.「させていただく」という言葉の連発は,へりくだっているように聞こえないこともありませんが(もちろん,ご本人もそのつもりで使っていることは判るのですが),あまりひとつの表現のみにこだわる必要もないのではないでしょうか.慇懃無礼(今や,死語かもしれませんが)と受け取られる場合さえも無きにしも有らずだと思います.

あくまでも個人的に想定できるケースですが,例えば,電話である商品の紹介を受けたときなど(あまり良い例ではありませんが),「とても便利で,しかもお買い得なので,こうして皆様にご紹介申し上げております.」などと言ってもらえれば,忙しいときはすぐに断りますが, 「この人は,私好みの言葉使いをしている.」などと思って,最終的には断るのを数秒程度伸ばすかも知れません.

とは言うものの,やはり,若い方々にしてみれば,特に後者は,カビ臭い言葉に聞こえるのでしょうね.というか,「何それ!?地球上で使われてる言葉?」とでも言われてしまいそうです.

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