Friday, 15 March 2013

ドイツ語文法参考書

本日迄の研修にご参加された皆様,本当におつかれさまでした.また,最後迄熱心にご聴講いただき,誠にありがとうございました.今後の尊社のますますのご発展ならびにご赴任先におきましての皆様のご健勝,お仕事のご成功,そして,ご家族様のご息災を衷心よりご祈念申し上げます.

なお,本日,ご質問のありました,クラスでお配りした資料の原本ですが,以下のとおりです.
  •  Sarah Fleer著, Langenscheidt Kurzgrammatik Deutsch, Berlin, 2008, Langenscheidt
上記書の良い点は,何と言ってもそのページ数の少なさ,また,サイズのコンパクトさです.そして,説明が十分ながらも簡潔であること,すなわち文字数が少ないということ,そのかわりに語尾変化などを示すさまざまな表が見やすく,しかも充実していることです.この本において解説されている文法事項のレベルは,欧州の共通基準(European Framework of Reference for Languages)におけるA1からB2までです.それ以上となるとCレベル(ほとんどネイティブに近い)となりますので,私たち外国人が,基本的に業務上では英語を使い,それ以外の場において現地語を使うというケースでは,この本でカバーされているレベルは十分以上のものです.なお,同じくドイツの出版社Dudenもドイツ語関連のさまざまな参考書を発行していますが,このような手軽なものはないようです.

また,必要に応じて下記の文献からの情報(たとえば,ある品詞の前に,その修飾語としてさまざまな品詞をつなげてひとつの品詞にする際(Wortbildung durch Zusammensetzung)の規則など)も今回の資料に含めました.
  •  Heuer, W., Flückiger, M., Gallmann, P.共著, Richtiges Deutsch, Zürich, 2004, Verlag Neue Zürcher Zeitung
こちらは,スイス人の翻訳家の友人から勧められたもので,スイスの新聞の主要紙の一社が発行しており,ネイティブが業務文書,学術文献を書くための文法解説書のため,通常は必要はないと思われます.(加えて,ハードカバーでページ数も多く,しかもサイズも大きく,おまけにほとんど文字だらけということもあり,手軽に使えるものとは到底言い難いため,私自身も止む得ない場合のみに使う程度です.もちろん,非常に詳細な解説が載っているため,この本に助けられる場合があることも事実です.)

以上,取り急ぎお答え迄.

With all my best wishes and best respects,
looking forward to seeing you again, perhaps in Germany or in Switzerland.

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