Saturday, 16 March 2013

ARTE Reportageが伝えた福島の子供たちの健康への懸念

3月9日に放送されたARTE Reportageを視ましたが,番組が伝えた事態の深刻さについて,今迄,自分があまりにも知らなさすぎていたことに衝撃を受けました.とりあえず,全体を視聴してメモをとったので,詳しい内容は,もう少し気持ちの整理が出来た時点であらためてお伝えしたいと思いますが,番組の中で紹介されていた,2月28日に国連の世界保健機関によって公開された,福島の原子力発電所の事故による放射能汚染の健康への影響に関する調査報告のニュース・リリースと172ページにおよぶ報告書のダウンロード用リンクを下に記載いたしましたので,ご参考にしていただければと思います.
なお,ニュース・リリースならびに報告書は,それぞれ英語の他,フランス語,中国語,スペイン語,アラブ語での閲覧,そしてこれらの各言語で書かれたもののダウンロードが可能です.

ニュース・リリースをご覧いただくとお分かりのように,次のように書かれていました.(以下の英文は引用です.)
In terms of specific cancers, for people in the most contaminated location, the estimated increased risks over what would normally be expected are:
  • all solid cancers - around 4% in females exposed as infants;
  • breast cancer - around 6% in females exposed as infants;
  • leukaemia - around 7% in males exposed as infants;
  • thyroid cancer - up to 70% in females exposed as infants (the normally expected risk of thyroid cancer in females over lifetime is 0.75% and the additional lifetime risk assessed for females exposed as infants in the most affected location is 0.50%).
For people in the second most contaminated location of Fukushima
Prefecture, the estimated risks are approximately one-half of those in the location with the highest doses.
この中で,やはり一番気になるのは,最後の甲状腺がんの発症の可能性についての言及です.最も汚染度の高い地域においては,年少の女子における甲状腺がんの発症の可能性は最高で70%増加するということです.

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