Wednesday, 7 November 2012

大統領選と同時に実施された住民投票 - 大麻,同性結婚,妊娠中絶

11月7日8:41付電子版Le Monde紙掲載のCannabis, mariage homosexuel, avortement : les autres scrutins clésより.

大統領選挙当日,全米27の州において172を下らない数の住民投票や公聴会が開かれました.そのうち,最初のおよそ10の住民投票において,同性結婚,嗜好品としての大麻の使用,そして妊娠中絶の公費負担が認められることになりました.

大麻. コロラド州とワシントン州は,嗜好品としての大麻の使用を認める最初の州となりました.住民投票の結果は,NBCによると,前者においては賛成が54%,反対は46%,後者においては賛成55%,反対45%だったそうです.

すでに米国の多くの州で,医療上の大麻の使用は認められていますが,嗜好品としての使用の許可に踏み切った州はありませんでした.進歩的といわれるオレゴン州にしても同様でした.一方,アーカンサス州とモンタナ州においては,医療におけるマリファナの使用の可否についての住民投票が実施され,前者では否決,後者では可決されました.

同性結婚.今回大統領に再選されたオバマ氏がすでに容認の姿勢を示していることは知られていますが,住民投票の結果メリーランド州が法的に同性結婚を認める7番目の州となりました. そして,予想によるとメイン州およびワシントン州も同様の結果となるだろうとみられています.

メリーランド州に加え,もし,これら二つの州が同様の決定をした場合,以下の,すでに合法化した6つの州を含む全米9つの州において同性結婚が法的に認められることになります. 同性結婚が,すでに合法化されているのは,コネチカット州,アイオア州,マサチューセッツ州,ニューハンプシャー州,バーモント州,ニューヨーク州,そして首都ワシントンです.もっとも,これらの6州が,同性結婚を認めたのは住民投票はなく,司法の判断によるものでした.

妊娠中絶.フロリダ州においては,相当数の保守的な提案が住民投票にかけられましたが,なかでも,強姦,近親相姦,母体に危険が及ぶ場合を除き,妊娠中絶の費用の公費負担を認めないとする提案が,55%の反対によって否決されました.

最後に,カリフォルニア州ですが, 今回,死刑の廃止とOGMを使用した食品のラベル表示の義務化の二つの提案が住民投票にかけられました.(この記事が公開された)水曜日の朝の時点では,これらの提案は否決される可能性が高いようです.

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