ドイツのSPIEGEL誌の今日付ニュースレターに掲載された"Ökostrom: Bahnfahren soll grüner werden"という記事から.
ドイツ鉄道(Deutsche Bahn)によると,来年の4月から,多くの旅客列車が,100%クリーン電力で,つまり,C02排出無しの発電で得られた電力で運行されるようになるとのことです.
対象となるのは長距離旅客列車で,近距離旅客列車や貨物列車は対象にはなっていません. これにより増加するコストについては,凡そ500万人いるというバーンカード*1)の所持者には負担は求められませんが,それ以外の乗客は,1ユーロ余計に支払い,環境プラス乗車券("Umwelt-Plus-Ticket")という乗車券を購入することで,ドイツ鉄道の環境保護の取り組みに協力することができます.
なお,このように,クリーン電力を増加させた結果の削減されるCO2の量ですが,1人の乗客を1 Km輸送した場合,現在は,42グラムですが,それが,14グラムに低下します.同じ条件で比較した場合,長距離バスでは30グラム,自動車では136グラム,飛行機では180グラムのCO2が,それぞれ排出されています.
ところで,ドイツ鉄道において,列車によって利用される電力の比率ですが,長距離旅客列車が22%,近距離旅客列車が45%,そして,貨物列車が33%となっています.そして,これらすべてにおいて,再生可能エネルギーが占める割合は,22%.ドイツ全体の電力消費量における再生可能エネルギーの割合は,25%とのことなので,それに比較すれば,まだ努力する余地があると言われているようです.
以上が,記事の内容ですが,さすがは,環境先進国ドイツだけのことはありますね.ところで,先日,ARTE+7で配信されていたドキュメンタリー映画『愛すべき天使たち』("7 oder warum ich auf der Welt bin") の中で,インタビューを受けたうちの一人,ベルリン在住のヨナタン君ですが,10歳という年齢にしては,びっくりするほど,しっかりとした人間観や世界観,そして,環境に対する考えをもっていて,ドイツの環境教育の成果なのか,それとも親御さんを含めた周囲の大人たちの影響なのか,それとも,その両方なのか,すくなくとも,ドイツと日本とでは,表面のみならず,相当奥深いところまで違っているのだなとつくづく思い知らされました.
以上が,記事の内容ですが,さすがは,環境先進国ドイツだけのことはありますね.ところで,先日,ARTE+7で配信されていたドキュメンタリー映画『愛すべき天使たち』("7 oder warum ich auf der Welt bin") の中で,インタビューを受けたうちの一人,ベルリン在住のヨナタン君ですが,10歳という年齢にしては,びっくりするほど,しっかりとした人間観や世界観,そして,環境に対する考えをもっていて,ドイツの環境教育の成果なのか,それとも親御さんを含めた周囲の大人たちの影響なのか,それとも,その両方なのか,すくなくとも,ドイツと日本とでは,表面のみならず,相当奥深いところまで違っているのだなとつくづく思い知らされました.
*1) 一定の額を支払うと,支払われた額に応じた割引がなされる制度.スイス国鉄のHalb Tax Abonnementなどと似ている.
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