11月15日付電子版"SPIEGEL"誌の記事"Forscher rufen zum weltweiten Roche-Boykott auf"より.
世界で最も多く購入されている,インフルエンザ薬タミフルですが, それがどの程度の効果をもっているのか,それを検証するのは不可能という話題です.製造元のRoche社が,タミフルに関する特定の資料の公開を拒否しているというのです.そのため,研究者達は,各国政府に対し,同社に情報を公開するよう介入を求めています.
発端は,Internetseite des British Medical Journals (BMJ)の記事でした.それによると,Roche社は,国際的な研究機関であるCochrane Collaborationからのタミフルに関する未公開の資料を公開するようにとの要求を拒否し続けているとのことです.同機関は,例えば,タミフルがどのように肺炎の発症を防ぐのか,明確な科学的な説明がなされていないといいます.そして,これまでに公開されている資料による限り,同薬は,製造元によって謳われているほどの効果はなく,また,挙げられているものより多くの副作用が発症しうるともいっています.("Cochrane Database of Systematic Reviews"参照.)
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