Thursday, 25 October 2012

ドイツ鉄道の新しいIC(InterCity:都市間急行)用車両ICx

ベルリンで開かれた今年のInnotransで,ドイツ鉄道は,次世代のIC用車両ICxを公開しました.設計コンセプトは,「より経済的でより快適な車両」.

ドイツ鉄道は,昨年,シーメンスに同系220編成を60億ユーロで注文していますが,1編成7両,座席数499のこれらの編成は,2016年末から,中には製造から40年を越えたものもあるICやEurocity用車両の後継として投入され,さらに,2019には,ICE 1およびICE 2が総座席数724の10両編成のICxによって置き換えられるとのことです. なお,ICxは,高速走行*1)は想定されておらず,最高速度は,246km/hです.

各編成には,食堂とビュフェ(Bistro),家族用スペースのある車両が含まれ,さらに,現行のICEにはない自転車用スペースが設けられます.また,2等車には,各座席列に一つのコンセント,1等車では,各座席に一つのコンセントが配置されます.また,床には,乗客の誘導のための,飛行機と同様の照明が設置されます.そして,軽量化の結果,30%もの消費エネルギーの節約が実現しました.

このほか,Innotransでは,104もの新車両が展示されたそうですが,その中には,ボンバルディア社のTraxx機関車,ワルシャワ市電用の新車両シーメンス社のMetro Inspiro,そして,ドイツ鉄道のディーゼル・ハイブリッド車両も含まれて,特に,このドイツ鉄道の車両は,1/4少ない燃料で走行可能です.

ICxおよび記事の中で言及されている他の車両の写真については,オリジナルの記事をご覧下さい.


*1) 現在運行中のICEファミリーの最新型ICE 3の最高速度は,交流システムでは330 km/h,直流システムでは220 km/h. (cf. Wikipedia, "ICE 3")

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