Saturday 10 November 2012

l'EXPRESSビデオより - "キャンパスから視たアメリカ大統領選","アメリカの死刑制度を描いたドキュメンタリー Honk"

11月10日付フランスL'EXPRESS誌のニュースレターLEXPRESS.fr Vidéoに掲載されていた映像の中から2本紹介します.

1本目は,Campus Campaign, le webdoc des élections américaines
アメリカ10の大学における大統領選挙戦を記録したビデオです.

2本目は,VIDEO. Etats-Unis: "Un condamné à la peine de mort est considéré comme un sous-homme"
フランスの社会学者であり,アメリカにおける死刑制度についてのドキュメンタリー映画"Honk"の制作者であるArnaud Gaillardさんの自身の作品に関してのコメントです.


Honkというのは,自動車の警笛のことだと思いますが,この言葉は,死刑廃止を訴える人々が,自分たちの主張のシンボルとして用いているようです.

Gaillardさんによると,アメリカでは,死刑囚はもはや人間としての扱いをしてもらえないといいます.(日本ではどうなのでしょう.)彼らは,食事も十分に与えられず,病気になっても,重大な状態とならない限り満足に治療も受けさせてもらえません.どうせ,死ぬのだからというのがその理由です.アメリカにおいて,囚人が,人間扱いされないのは,グアンタナモ収容所だけかと思いましたが,死刑囚であるにせよ,少なくとも人間として扱われない状況は,アメリカ本土においても存在しているのです.(日本の場合は,逮捕された時点で,人間扱いされないようですが.)映画は,死刑制度が存続しているアメリカ各地の取材を通して,死刑は,社会から"怪物"や"ごみ"を除く方法というアメリカ人独特の死刑観を描いています.

"Honk"は,2011年11月,フランスで劇場公開され,現在,DVD(英語版,フランス語字幕)が,Amazon.comやAmazon.frなどで購入可能です.(日本まで送ってもらう場合,Amazon.frのほうが安いようです.)

No comments:

Post a Comment