Friday 30 November 2012

ユーロ圏諸国,統一通貨導入以来最高の失業率を記録

今や,世界の常識になっていますが,スイス放送のニュースサイトに最新の数字が掲載されていたので,メモしておきます.

記事のタイトルは,Rekordarbeitslosigkeit in der Eurozoneです.日付は,11月30日.テレビのニュースで取り上げられたトピックだったようです.

それによると,ユーロ圏17カ国における失業率は,11.7%.失業者数は,1870万人だそうです.

Eurostat(欧州連合の統計機関)によると,先月の失業率は,11.6%だったので,0.1%の増加です.スペインにおいては,26.2%.そして,ポルトガルにおいては,6人に1人が失業者です.

特に,若者の失業率が高いようで,先月10月の統計では,ユーロ圏における25歳以下の失業者数は,360万人で,23.9%.イタリアでは,36.5%.そして,債務問題の中心にあるギリシャとスペインに至っては,50%以上です.

専門家たちは,こうした状況はさらに悪化するだろうと言っています.

上記各国に比べて,ドイツは,5.4%.失業率が低い国のうちのひとつとして紹介されています.それより低い失業率を示しているのが,オーストリア(4.3%),リュクセンブルグ(5.1%),そして,死んでもユーロ圏なんかに入るものかと言っているスイスはどうかと言うと,先月10月末の数字は2.9%だったそうです.

欧州連合全体失業者数は,2590万人率に換算すると10.7%(先月は,10.6%)だそうです.

以上が,ニュースの内容ですが,以前,ご紹介した失敗指数(Failed States Index 2012)の番付でいうと,失業率が少ないというオーストリア,リュクセンブルグ,スイスは,それぞれ168番目,172番目,174番目で,皆Sustainableというクラスに入っています.ちなみにドイツは,その次のクラスVery Stableに入っています.(失敗指数が一番小さな国,唯一Very Sustainableというクラスに入っているフィンランドは177番目です.

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