明るく,元気が出る曲:
- 明日は咲こう花咲こう
- 虹の彼方に (Someday, over the rainbow)
先日,リアスホールで開催され,演奏に心底陶酔したジャズコンサートで披露された一曲.
- すべての山を登れ (Climb every mountain)
悲しく,切ない曲:
- My Yiddishe Momme
5月の初めに,横浜からこちらにやってきたとき,仙台で夜行高速バスから大船渡行き高速バスに乗り継ぎましたが,陸前高田で窓の外に広がる津波の爪痕を目にしたとき,この曲が頭の中で流れ続けました.
- 長崎の鐘
この曲も,陸前高田の奇跡の一本松の傍らに残るユースホステルの遺構を観て,高校時代を過ごした広島の原爆ドームを思いだし,聴くようになったものです.この曲は,永井隆博士の体験が歌われていますが,医師と言えば,ご近所に聖書を気仙の言葉に翻訳するという偉業を成し遂げられた山浦先生の医院があります.また,この辺りでキリスト教で思い出すのは,明治クーデター政府軍と最後の一線を交えるため,函館へと赴き,彼の地でニコライに導かれ,日本ハリストス教会の礎を築いた酒井篤礼や金成善左衛門などの旧仙台藩士たちのことです.滞在中に,金成正教会など,彼らゆかりの教会や,近隣に複数ある山下リンのイコンが所蔵されている教会を訪れてみたいと思っています.明治の津波のときも,正教会の指導者や信者の方々は,被災者のリリーフに献身的に取り組んだことが知られています.
- 夕暮れ時はさびしそう
ところで,大船渡市や周辺の自治体では,夕方5時なると街に"Yesterday"が流れます.それは,それで別に良いのですが,この際,思い切って"Tomorrow"("
מחר")に変えてみたらどうでしょう.ヘブル語ですが... 下に,英語に訳された歌詞を書きます.イスラエルの歌とあって,やや軍国調であるのが難点ですが.(
斜体字の箇所はリフレイン) そうでなければ,『虹の彼方に』は.いずれにしても,明日への希望が湧き,元気が出てくる明るい曲が流れても良いのではないかというのが,よそから移り住んでいる者の印象です.強いて夕暮れどきに向いているものと言えば,サイモンとガーファンクルの『太陽が燃えている』(The Sun Is Burning)でも,個人的に好きな曲のひとつです.(昔,筆のすさびに綴った映画の
脚本もどきのラストで流れるように指定してあります.)
Tomorrow perhaps we will set sail
From the shores of Eilat ot the Ivory Coast
And on the old destroyers
Oranges will be loaded.
All this is not a yarn and not a dream
It is true as the light of noon
All this will come tomorrow, if not today
And if not tomorrow then the day after.
Tomorrow a thousand buildings will rise
And a song will hover on the terraces
And a blaze of anemones and tulips
Will burst from amongst the ruins.
Tomorrow perhaps in all the paths
A lion will lead a flock of sheep
Tomorrow a thousand clappers will bleat
In the many bells of holiday.
(旧約聖書にある天国の描写です.)
Tomorrow when soldiers put off uniforms
Alerted to other things
Then each man will use his own two hands
To build that of which he dreamed today.
(ヨルダン川西岸の植民地では困りますが...)
そして,大みそかには,"Next Year"("
בשנה הבאה")を... (お世話になっている大船渡の皆さま,よそ者のほんとうに余計なお世話で,すみません.然り乍ら,父方の祖父の出身地は,同じ文化圏の気仙沼であるため,私自身は気仙クォーターであります.) この曲は,大船渡で流しても,歌詞の内容から視て全く違和感はないと思います.
Next year we will sit on the porch
and migrating birds.
Children on vacation will play catch
between the house and the fields.
You will yet see, you will yet see,
how good it will be next year.
Red grapes will ripen till the evening,
and will be served chilled to the table.
And languid winds will carry to the crossroads
old newspapers and a cloud.
Next year we will spread out our hands
towards the radiant light.
A white heron like a light will spread her wings
and within them the sun will rise.