Sunday, 23 November 2014

プーガス("Poo Gas")で走るブリストルのバス

燃料は,人の排泄物と生ゴミを酸素が必要ない嫌気性バクテリアが分解して生じたメタンを主要成分とするガス.1人の人間が1年間に排泄する糞尿と捨てる生ゴミから得られる量で凡そ60 kmの走行が可能だそうです.なお,バスの走行可能距離は300 Kmで,ブリストル空港からBath間で運行されるそうです.また,排気ガスは無臭で,しかも,それに含まれるCO2は,通常のディーゼル車に比べ30%少ないとのこと,来年2015年,ヨーロッパの環境首都の任に就く英国ブリストルからのニュースでした.なお,誤解をさけるために付け加えると,別にバス自体に糞尿や生ゴミを積んでいるわけではありません.それらを処理する専用の施設が存在し,燃料となるメタンガスはそこで生産されます.(Spiegelの11月21日付SpiegelのBiobus fährt mit Gas aus Müll und Kotより.)

以前,日本では糞尿のことは,確か《おわい》などと呼んでいた記憶がありますが,日本語では《おわいバス》,あるいは《こえバス》などと訳せるかもしれません.ただ,日本なら,イメージダウンにつながるといって,こうした車両を導入する自治体はまずないでしょう.

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