Tuesday, 25 November 2014

大気汚染が深刻化するパリ,20m2に8人の喫煙者と一緒にいるのと同じ

20m2というと,江戸間に換算するとおよそ13畳になりますが,昨年の12月13日.パリでは,有害な微細粒子の密度が,この程度の面積で8人が同時に喫煙しているのと同じ位高くなりました.実際,当日の18時には,1リットルの空気中に通常の30倍である600万もの微細粒子が漂っていたことが確認されています.

現在も,パリの空気に含まれるPM10とPM2.5の濃度はAirparif(英語)によって計測されていますが,その報告によると,パリ市民は呼吸をするたびに100.000もの微細粒子を吸い込んでいるそうです.

こうした微細粒子の関するEUの規制では,今のところPM10のみが対象となっていますが,それによる上限は,35日以上排出する場合は50 μg/m3,また,年平均では40 μg/m3とされています.微細粒子および超微細粒子は,世界保健機構によって,その発ガン性が確認されていて,また,気管支炎や循環器系疾患の要因にもなるとして注意を促しています.同機構によると,微細粒子の吸引が原因とされる死亡数は,毎年世界で200万以上に昇っているそうです.

なお,最も効果が期待出来る対策としてディーゼル車の乗り入れ禁止が,2020年に実施される可能性が取り沙汰されているようです.

以上,11月24日付電子版ニューオブザーバーの"Paris : un pic de pollution revient à vivre avec 8 fumeurs dans 20 m2"からでした.

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