Saturday, 29 November 2014

ベルギーのフライドポテト,ユネスコの世界遺産登録なるか

今月26日,ベルギーのフランス語圏およびドイツ語圏共同体(ベルギーの言語圏ごとの行政単位.州のようなもの)は,フランドル語圏共同体に足並みを揃える形で,ベルギーのフライドポテト(フレンチとどう違うのか知りませんが)を守り,ユネスコの文化遺産への登録を目指し努力を傾注する意向を表明しました.600万人が暮らすフランドル語圏共同体は,すでに,この溶かした牛脂で揚げたフライドポテトを自分たちの無形文化財に指定しています.なお,ベルギーでは12月1日から7日迄フライドポテト週間が開催され, 各地のフライドポテト屋さん(オランダ語,すなわちフランドル語でfrikots)で無料のコルネが配られるそうです.*(昔,家族に連れられてベルギーを訪れたとき,フライドポテトにマヨネーズをつけて食べることを覚え,それ以来,家では母がよくおやつにフライドポテトにマヨネーズをつけて出してくれました.ただ,後になってフランスで暮らしたとき,フランスの人たちが,フライドポテトをそんなふうにして食べるのはベルギー人くらいだと言って馬鹿にしていることを知りました.)ベルギーでは,今,特別なサイトが開設され,ベルギーの国民が一丸となってフライドポテトの世界文化遺産登録を目指そうというキャンペーンが行われているようです.それなら,日本の大学芋だって,世界文化遺産に登録されてもよさそうなものだと思いましたが,和食がすでに登録されているから,大学芋も実質的には含まれていることに気づきました.ということはもんじゃ焼きも明石焼も世界文化遺産ということになります.ところで,フライドポテトいうと,英国のフィッシュ&チップスも有名ですが,確か,あちらも溶かした牛脂で揚げるが正式のレシピーのはずです.以上,どうでもいい話題ですが,L'Expressの"La Belgique se mobilise pour inscrire ses frites au patrimoine mondial de l'humanité"からでした.なお,フランス語ですが,じゃがいもを使った料理の作り方は,やはりL'Expressのこちらのページで紹介されています.



* 期間中,無料でフライドポテトが配られるお店のリストはこちらです.

ところで,南米ペルーでは農家が気候変動に対応するジャガイモの種を選定中だそうです.例えば,ドイツ語でBitterkartoffelnと呼ばれる品種は,水に浸した後,数日間,屋外で凍結乾燥させると,数年間貯蔵可能となるそうです.そのほか,彼らは,今後の寒冷化,温暖化を見越して,そうした気候にも耐えられる品種を見つけるために,すでに50種類の品種を,彼らが住む標高3700 mから4500 mの土地での試験栽培を実施したそうです.いざとなった時の食物は,ジャガイモですかね.(Cf. Kartoffeln als Lebensversicherung gegenden Klimawandel from SRF)

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