Wednesday, 26 November 2014

季節の風物詩 - あんこう

アンコウと言えば,アンコウ鍋を思い浮かべますが,使われるのはホンアンコウと呼ばれる種類のようで,下のビデオに写っているチョウチンアンコウとは違うようです.なお,この種類は,英語でAnglerfish(アンコウ目)Black Seadevil(またはMelanocetus)と書かれていましたが,ドイツ語でも,やはりSeeteufel(海の悪魔)と呼ばれるそうです.そういわれると,何となくベルギーの画家ヒエロニムス・ボスの絵を思い出します.

アンコウと聞いて,もうひとつ思い出すのは,三代目三遊亭金馬師の「居酒屋」の小僧さんによるメニューの口上「できますものは,...あんこうのようなもの...ひぇーいっ.」ですが,意地悪なお客から「じゃ,【ようなもの】ってえのをひとつ持ってこい.」とからかわれていました.こまっしゃくれている訳でもないものの,大人に混じって懸命に生きる子供を演じるとなると金馬師匠にまさる噺家の方は,そう多くはいないのではないかと思います.

モントレーの海底谷(Submarine canyon)内,深度900 mでリモートカメラによって撮影された体長9 cmほどのチョウチンアンコウ.Monterey Bay Aquarium Research Institute, Calforniaのビデオから.

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