Monday, 6 October 2014

エボラ出血熱,10月24日迄にフランス上陸の可能性

10月6日付L'EXPRESSの"Ebola pourrait débarquer en France d'ici le 24 octobre"は,アメリカのノースイースタン大学の研究者らの報告として,75%の確率で,今後3週間以内にエボラ出血熱がフランスに上陸するだろうと伝えています.同じ報告書によると,英国およびベルギーにもそれぞれ50%,40%の確率で上陸する可能性があるとのことですが,これらの国へ上陸する可能性が高い理由として,感染地域である西アフリカとの航空旅客の往来が多いことを挙げています.

ただ,Slate.frは,現在,多くの航空会社が感染地域への寄港を避けているため,フランスに上陸する確率は,これ迄と変わらず25%,また,英国については15%としています.

なお,これまでにフランス国内で確認された唯一の感染者は,9月中旬にリベリアで感染し帰国した,国境なき医師団に所属する看護師の女性で,すでに保健省はその看護師が完治したと発表しています.

同記事は,また,ヨーロッパに位置する先進国においては,モンラヴィアなどと比べて衛生条件が格段に良いため,ウィルスが死滅する確率も相当高いという,ロイター通信の記者の質問に答えた専門家の見解も伝えています.

現時点での,エボラ出血熱の感染状況を表示した地図はこちら.(赤く塗られているのが最初に感染が確認された国,黄色は感染後に帰国した人がいる国,青はアフリカ以外で感染が確認された国.)また,航空路による感染可能経路を示した地図はこちらです.(こちらは,シュピーゲルによって紹介された簡略版.上に行けば行く程,感染までの時間が長くかかることを示しています.右下の枠内の,赤字で表記された2カ所は最初に感染が確認された場所で,それぞれをクリックすると,当該地からの航空路による感染可能経路が表示されます.そして,緑字で表記されているのは,当該の航空路(コナクリ,パリ・シャルルドゴール間およびフリータウン,ロンドン・ヒースロー間)を閉鎖した場合に予想される感染経路です.)

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