Wednesday, 22 October 2014

ユーザーの位置情報をに自動的にApple社へ送信してしまうMacの新OS,Yosemite

(詳しくは,ワシントン・ポストのブログ"The Switch"の"Apple's Mac computers can automatically collect your location information"
をお読み下さい.)

問題となっている機能は,Spotlight searchに含まれているそうで,先週リリースされた新OS X Yosemiteをダウンロードすると,例えば,自分のマシンのハードディスクに保存されているファイルを検索した場合でも,検索に使用したキーワードや使用しているマシンの位置情報などを,キーを打ち込むたびに自動的にアップル社へ送信してしまうというのです.(実際に,ワシントン・ポストがSpotlightが提供する位置情報の精度を確認したところ,ワシントンD.C.の特定の建物内にいるユーザーの場所を示したそうです.)なお,この機能は,iOS 8にも含まれています.

アップル社は,こうした情報収集機能について,利用者の利便性を高めるため,具体的にはSpotlightによる検索の結果がより的確なものとなるように新OSに追加したという文言をポップアップウィンドウで表示しているようですが,具体的にどのような個人情報が収集されるのか,そして,デフォルトでONとなっている当該の機能をどのように停止させるのかの説明が判りづらいようです.もう一方で,この新しい機能は,個々のデバイスからのリモート・クラウド・サービスの利用をさらに便利にすると謳われていますが,暗号化などのセキュリティ対策が存在するコンピューター,スマートフォン,そして音楽再生デバイスなどに比べ,クラウド・サービスはハッキング等の外部からの攻撃に対して脆弱であることが指摘されており,その点も気になります.(事実,今年の夏,ハリウッドの有名人のプライベート写真が,その人物がアップルのiCloud上に開設したアカウントからハッキングされるという事件が起きています.)

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