Saturday 26 November 2016

ICE 4, 2017年12月から運行開始 (ドイツ語)

VelaroファミリーのDと呼ばれる車両系列です.Wikipedia等のウェブサイトにも詳しい説明が記載されていますが,もしICEについて性能も含め歴史を知りたい方には,ドイツ語ですが,Geramond社発行のICE Technik - Geschichte - Einsatz(2015年)がお薦めです.
下は,DB mobil11月号に掲載されているICEファミリーの紹介.(インターシティも含んでいますが,無視して下さい.)


以下,各世代の簡単な違いをご説明すると,第一世代は編成前後の制御車両のみが駆動車で特徴的なのは食堂車の屋根が膨らんでいること(現在,スイスのクールやインターラーケンに乗り入れているのがこの世代),第二世代は,より柔軟な運行が可能となるように標準編成を運行中の連結分離が可能の2つの固定編成によって構成していること.(駆動制御車+客車x5+客室付非駆動制御車+駆動制御車+客車x5+客室付非駆動制御車.言わば,小田原急行電鉄のEXEタイプロマンスカーのICE版です.) そして,完全に動力分散式となったのが,第3世代(8両の固定編成)という訳です.同世代に於いて特に注目したい点のひとつとして空調装置に冷却剤が全く使用されていないということを挙げておきたいと思います.環境への配慮がここでも感じられます.また,同世代の先行形(403/406)の先頭車両には展望席が設置されましたが,後継形(407)以降では撤去されています.第3世代もスイスへ乗り入れています.なお,第3,第4世代の中間にTがありますが,これは振り子機能を持った車両系統で,ドイツ以外では曲線区間の多いオーストリアに乗り入れています.(ICE91号線)

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