Sunday 27 November 2016

スイスでは,どのような案件が住民投票の対象となるのか (ドイツ語)

国民投票,州民投票,村民投票と,とにかく国民が直接政治に参加する機会が多いスイスですが,まず日本人にはむりでしょう.その理由としては,あまりにも生産効率が低い為に残業時間が多く,生活にゆとりがないため,政治に関心を持つことなど不可能.ゆとりがあっても,以下のデータが示すようにパチンコやゲームをすることを好む.(この上,カジノを作ろう等と言う人は気が狂っているとしか思えません.)
2009年に発表された厚生労働省の助成を受けた研究班による研究調査結果によると、日本の成人男性の9.6%、同じく女性の1.6%、全体平均で5.6%がギャンブル依存症のリスクがあった[111]。これはアメリカの0.6%、マカオの1.78%などと比較して極めて高い数値であると言える。この年の成人人口(国勢調査推計)から計算すれば、男性は483万人、女性は76万人、合わせて559万人がギャンブル依存症のリスクを持つ人となる[112]。(Cf. 「ギャンブル依存症」 in Wikipedia)
下の記事は,2014年のスイスのNZZに掲載されたもの.ギャンブル依存性の強い日本人が,今度はカジノの災厄に襲われそうになっていると書かれています.もし,カジノが開設されるようになったら,さらに個人破産や自殺,乳幼児の死亡が増加することでしょう.日本人のギャンブル依存症は甘えの構造によるものと思いますが,その良い例として,元海上保安官岸 善朗氏著『東京湾 漂流死体は語る』(主婦と生活社,1992年)の中で語られる補償金をすべて賭博に費やす漁師達の話を挙げたいと思います.
加えて,自分で考えることより,所属する村落共同体の集団的意思に従って行動することに慣れているなどが挙げられるでしょうか.日本には民衆主義はありますが,真の民主主義はありませんし,永久に育つことはないでしょう.

以下はおまけです.今の日本の政治環境を創り出しているのは,もちろん選挙によってMPたちを選んでいる私たちです.でも,多くの若い方が投票に参加されず,参加されているのは大半の場合,私のようなまもなく還暦を迎える世代以上と聞きます.すでに退職されている方たちの占める比率も小さくはないでしょう.例えば,そうした退職し年金で暮らしておられる方々の中には朝から一日中,パチンコ屋に通っている方もいるということを,該当するご本人から伺ったことがあります.少々大げさですが,そうした'ギャンブルファン'的な姿勢で投票をされ,それが現在の政治状況に反映されているとしたら,それはそれで弊害もあるような気がします.
国民が直接的に政治に参加する機会が多いためかどうかは知りませんが,スイスの国民一人当たりのGDPはOECD加盟国中第4位です.

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