敬愛するTさんへ
フランス文化通、そして何よりもフランス・ワインに精通され、フランスを愛してやまないTさんにとって朗報です。
以前、ことによると欧州連合加盟各国において(当然フランスも含めてですが)、白ワインと赤ワインを混ぜることによる”ロゼワイン”の製造が解禁されるかもしれないとお伝えしましたが、どうやら、先日の欧州議会選挙で保守派が優勢となり、そのせいもあって上記の方法によるロゼワインの製造が欧州連合域内においては認可されないことになりそうです。つまり、これまでどおりの製法で製造されたロゼワインのみが欧州原産のロゼということになります。
この法案の採決は6月19日に予定されているそうですが、現在、フランスはもちろん、ギリシャ、ドイツ、ハンガリー、イタリアが当該法案に反対しており、そのため成立に必要な過半数には達しないことが確実になったようです。
米国やオーストラリアなどでは、赤白混合によるロゼワインの製造が認められているそうですが、やはり文化や伝統を大切にするお国柄ですね。(フランスのワイン製造業者曰く、こうした製法は”異端”とのこと。)
なお、現在、フランスにおけるロゼワインの輸出量は、年間2000万本、赤ワインは31億2千万本、そして白ワインは12億2千万本とのことです。
(2009年6月8日付電子版『LePoint』「Les producteurs de vin rosé crient victoire」より)
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