Die Strahlungsmesser von Fukushima https://t.co/ntoK3NCJH9
— Kiosk_in_Paris (@Kiosk_in_Paris) 2015, 12月 22
フランス語圏で発行されている雑誌や新聞の記事の中から,あまり日本の報道が扱わない話題や提供しない視点を紹介します.たまに,ドイツ語圏の雑誌や新聞の記事も紹介します.そして,ときには,それらを通して見えてくる日本の社会や日本人についても考えます.その他,旅行の報告や趣味の話(主に鉄道)などをつれづれなるままに綴ることもあります.
Tuesday, 22 December 2015
原発事故以来,汚染状況の正確な把握が困難な福島で国際団体が自動車を使った広域測定を実施 (ドイツ語)
Wednesday, 21 October 2015
福島.放射能汚染による最初のガン発症例,確認される (フランス語, ドイツ語)
Fukushima : le Japon reconnaît le premier cas de cancer lié aux radiations https://t.co/V1LrdlFTtd pic.twitter.com/rdxwQ7298d
— Le Monde (@lemondefr) 2015, 10月 20
Fukushima : première reconnaissance d'un cancer lié aux radiations https://t.co/37biZDVLOH
— Le Point (@LePoint) 2015, 10月 20
Fukushima: les malades devraient se chiffrer «en dizaines de milliers» https://t.co/11qt66IXFd pic.twitter.com/X9Voe3aPFD
— RFI (@RFI) 2015, 10月 20
Die japanische Regierung hat erstmals eine Krebserkrankung als Folge des Reaktorunglücks von Fukushima anerkannt: https://t.co/pXMq5qWcSW
— SPIEGEL ONLINE (@SPIEGELONLINE) 2015, 10月 20
Verstrahlung offiziell als Krankheitsursache - Japan gesteht Krebs-Erkrankung durch Fukushima-Katastrophe https://t.co/eCcBNBI163
— FOCUS Gesundheit (@focusgesundheit) 2015, 10月 21
Erstmals Krebs durch Atomkatastrophe von Fukushima bestätigt https://t.co/pKfLIodTkM
— Kiosk_in_Paris (@Kiosk_in_Paris) 2015, 10月 21
Thursday, 16 July 2015
内堀福島県知事のスイス訪問の模様と福島の現状を伝えるスイスのニュースメディアの記事 (ドイツ語)
Der Gouverneur von #Fukushima hat die Schweiz besucht. Seine Region will weg vom Atomstrom. http://t.co/MUAKw0gT20 ^sw
— SRF News (@srfnews) 2015, 7月 16
Masao Uchibori, Gouverneur der Präfektur Fukushima, informiert sich über die Energiepolitik in der Schweiz. pic.twitter.com/NjMmcVFh05
— AEE SUISSE (@AEE_SUISSE) 2015, 7月 15
以下,関連記事へのリンクを含んだTweet.
#Nucléaire: la #Suisse et l'#Europe n'ont pas tiré les leçons de #Fukushima: http://t.co/I3vNI6RASc
— Greenpeace Suisse (@gpsuisse) 2015, 7月 2
http://t.co/zz1gAnNQiC... http://t.co/7i03IB6NSH
— Sarrazin Muryel (@MuryelSarrazin) 2015, 5月 26
Wednesday, 8 July 2015
福島の今について知っておくべきこと (ドイツ語)
福島 Was Sie über Fukushima wissen sollten – News zur aktuellen Lage – Where Did #Fukushima’s Melted Fuel Go?
Warum... http://t.co/xCc1NZGTsU
— netzfrauen (@netzfrauen) 2015, 7月 5
Saturday, 4 July 2015
Germany shuts down oldest remaining nuclear reactor
Germany shuts down oldest remaining nuclear reactor | Down To Earth: http://t.co/qxzV05mvoo
— kalyan (@iksa) 2015, 6月 30
Progress in a back handed way! https://t.co/xhXRCTS6Lk
— Ian Murphy (@ianmurphy1957) 2015, 6月 30
Germany: Oldest Nuclear Power Plant Shuts Down in Ongoing Movement Towards Renewable Resources: It is with thi... http://t.co/LlGtTqH2SP
— Eco Concept (@ecoconcept) 2015, 6月 29
#Germany's oldest remaining #NuclearReactor shut down: http://t.co/ILlFNBArKl #Grafenrheinfeld pic.twitter.com/vljeOe3mb5
— Green Atom (@greenatomnet) 2015, 6月 29
Germany’s oldest remaining reactor shuts down
#goodinitiative. On the other hand lot of reactors opening up in India pic.twitter.com/n3yUdL1Ot9
— Jagadeesh (@gjagadeesh) 2015, 6月 29
Wednesday, 8 April 2015
福島第一原子力発電所の放射能,北アメリカ海岸に到達
Fukushima radiation measured in B.C. http://t.co/n7zyetsU9R pic.twitter.com/xufgvDnP31
— CBC News (@CBCNews) 2015, 4月 7
Cesium-134 from Fukushima detected on N. America coast: Trace amounts of radioactive cesium-134 from the March... http://t.co/lTV67I1Q79
— News On Japan (@newsonjapan) 2015, 4月 7
Radioactive traces of Fukushima accident in America’s coast http://t.co/YruG07hoN9
— News-round.com (@newsroundcom) 2015, 4月 8
Saturday, 29 November 2014
スイスの脱原発のロードマップ
Monday, 29 September 2014
ドイツ外務省が公表している渡航を避けるべき国のリスト
- Nigeria: Reise- und Sicherheitshinweise (Teilreisewarnung)
- Jemen: Reisewarnung
- Irak: Reisewarnung
- Kamerun: Reise- und Sicherheitshinweise (Teilreisewarnung)
- Pakistan: Reise- und Sicherheitshinweise (Teilreisewarnung)
- Afghanistan: Reisewarnung
- Somalia: Reisewarnung
- Tschad: Reise- und Sicherheitshinweise (Teilreisewarnung)
- Niger: Reise- und Sicherheitshinweise (Teilreisewarnung)
- Mali: Reise- und Sicherheitshinweise (Teilreisewarnung)
- Burkina Faso: Reise- und Sicherheitshinweise (Teilreisewarnung)
- Mauretanien: Reise- und Sicherheitshinweise (Teilreisewarnung)
- Algerien: Reise- und Sicherheitshinweise (Teilreisewarnung)
- Palästinensische Gebiete: Reise- und Sicherheitshinweise, Reisewarnung für den Gaza-Streifen
- Libanon: Reise- und Sicherheitshinweise (Teilreisewarnung)
- Libyen: Reisewarnung
- Syrien: Reisewarnung
- Ägypten: Reise- und Sicherheitshinweise (Teilreisewarnung)
- Japan: Reise- und Sicherheitshinweise (Teilreisewarnung Fukushima)
- Georgien: Reise- und Sicherheitshinweise (Teilreisewarnung)
- Demokratische Republik Kongo: Teilreisewarnung
- Eritrea: Reise- und Sicherheitshinweise (Teilreisewarnung)
- Südsudan: Reisewarnung
- Zentralafrikanische Republik: Reisewarnung
Friday, 11 April 2014
日本政府による原発再稼働の決定を伝えるヨーロッパのニュースメディア
同じくオブザーバーも同日付の国際欄のトップニュースとして同様の記事"JAPON. Le nucléaire, une "ressource de base importante""を掲載し,さらに,スイスのNZZもやはり同日の国際欄のトップニュースとして伝えています.("Abes Ausstieg vom Ausstieg:(安倍の原発からの撤退からの撤退)Japan setzt wieder auf Atomstrom")
Tuesday, 11 March 2014
仏ル・モンド紙のインフォーグラフが伝える東北大震災と福島原発事故の経緯(フランス語)
Sunday, 9 March 2014
独シュピーゲル誌のインフォーグラフが伝える東北大震災と福島原発事故の経緯(ドイツ語)
なお,東北大震災および福島の原発事故に関するシュピーゲル誌の記事および上記以外のインフォーグラフへのリンクはこちらです.
Saturday, 8 March 2014
Wednesday, 20 November 2013
世界中で誤解を招いている一枚の写真 - "Fukushima"の核物質によって太平洋全域が汚染?
誤解を招いているのは下の写真です.Googleの画像検索などで,例えば"Nuclear contamination of Pacific Ocean by Fukushima"といったキーワードで検索すると表示される,今やおなじみとなっている画像です.
次にもう一枚,似たような画像をご覧下さい.
- 「膨大な量のストロンチウム,トリチウム,セシウムが福島から漏れ出してた模様で,海流,降雨,風などによって北半球全体に拡散している.」(Smx(アンチル),10月17日)
- 「福島の放射能はすでに北アメリカに暮らす人々の命を奪いつつある.」(Nodisinfo,10月10日)
- 「今後の数年間で,現在も進行中のこの災害は北半球の数百万人の住民の健康に潜在的な悪影響を及ぼしかねない.そして,最も悲しむべきことは,これらの人々は彼らの健康上の問題の本当の原因を知らないことだ.」(Le Nouveau paradigme,10月26日)
以上,人騒がせと言えば言えないこともない話ですが,火の無いところに煙は立たないのも事実で,福島第一原子力発電所では現在も放射能を含んだ冷却水が地下水や海に流れだしていることは事実です.10月に発行された専門誌"Deep-Sea Resarch"では福島からのセシウム137の海洋における拡散路についての研究結果を報告していますが,それによると,この物質は来年の始めにはアメリカの北西岸に到達すると予想されています.なお,健康に被害を及ぼす量ではなく,専門家たちはオレゴン州とワシントン州沿岸で2014年から2020年までの期において10から30 Bq/m3程度,カルフォルニア州沿岸では2016年から2025年までの期間において10から20 Bq/m3を予想しています.
ところで,下の画像はセシウム137の海面下200 mまでの濃度の予測値を示すものですが,フランスの国立の研究機関IRSNのDominique Boustによると,仮にセシウム137の濃度が福島の原発事故以前の10倍になったとしても,その地域の生物や海産物の消費に危険をもたらすものではないそうです.実際,平均で20 Bq/m3の海水中に生息する魚の場合,1 kgにつき2ベクレルの放射能が検出されますが,これはヨーロッパの基準の500 Bq/kgでも日本の基準の100 Bq/kgを下回る値です.
![]() |
| a:2012年4月,b:2014年4月,c:2016年4月,d:2021年4月 |
*1) 海外では,例えばドイツのDeutsche Wirtschafts Nachrichtenの12月14日付"Tepco-Ingenieur: Japanische AKW sind bei Erdbeben akut gefährdet"などがJapan Timesの当該記事を内容を伝えています.
Sunday, 8 September 2013
2分で分かる福島第一原子力発電所の現状
ナレーション内容:現在,一号炉,二号炉,三号炉へ各炉内の温度を50°以下に保つため,毎日350m3もの水が注入されている.ただし,プラントの構造物に亀裂が生じており,そのため,これらの原子炉の冷却に使用された放射能を含む汚染水が地下に浸透し続けている.その量は,これまでにおよそ90,000トンと推定されている.地下に浸透した汚染水のうち750m3ほどが毎日汲み出されているが,汲み出された汚染水のうち350m3が処理されて冷却水として原子炉に再び注入されている.そして残った400m3は,1000個以上の貯蔵タンクに保管され,その量は今日迄340,000トンにのぼる.これは,オリンピックプールの100個分に相当する水の量.増え続ける汚染水を貯蔵するため,60時間に一個の割合で貯蔵タンクが設置されているが,このペースは決して十分なものとは言えない.しかも,いくつかのタンクから汚染水が漏れ出しているのだ.こうした状況は現場で作業にあたる3000名もの作業員を危険にさらしている.また,海にも汚染が広がっており,毎日300m3もの汚染水が流出している.これは,10日毎にプール一つ分の水の量に相当する.こうした現状に変化が起こらない限り,今後2015年末までに海に流出する汚染水と貯蔵タンクに保管される汚染水の量は二倍になると予想される.ところでこのビデオの再生を始めてから,すでに500リットルの汚染水が発生した.
9月7日付電子版Le Monde"Comprendre la situation à Fukushima en deux minutes"より.
Saturday, 23 March 2013
映画『3.11日常』,『フタバより遠く離れて』を観て
正確に言えば,思い出したのは,特に太字で記した,いずれも芹沢博士の言葉です*4)
芹沢「尾形...許してくれ...
わかってくれよ.な! 尾形!」
太字の言葉について,「人間というものは弱いものだよ.」は,映画の中で映し出される,原子力発電所の誘致に踏み切らざるを得なかった地方の行政者の方々の姿を見て思い出したもの,また,「一個の人間として許すわけにはいかない」は,これまで核災害の恐ろしさについてほとんど無知だった,言わばニュクリアナイーブ(Nuclear naive)とでも称すべき私たち大半の日本人一人一人が持つべき意識なのではないかと強く感じた言葉です.「こんなものさえ造らなければ」 は,今回の悲惨な核災害を経験した多くの方々が感じていることではないでしょうか.
さらに詳しい感想は,またいつか,時間が許すときにお述べしたいと思っておりますが,例えば,この台詞の中で,「ゴジラ」を経済の衰退,過疎化などの,日本社会のいびつな構造によって引き起こされた郡部における諸問題に,そして,この恐ろしい怪物を倒すための最終兵器「オキシジェン・デストロイヤー」を,こうした問題を解決する切り札としての原子力発電施設に置き換えて読むこともできるのではないかと思のです.同様に,「世界の為政者たち」を日本の中央および地方の政治家,官僚,その他原子力発電事業から利益を得ているすべての機関,企業,団体などと読み替えることも.
そういえば,前述の目的のため,尾形に伴われて芹沢博士の元を訪れることを恵美子に決心させたのは,放射能を浴びて緊急救護所に収容された一人の女の子が,彼女を抱く恵美子の腕の中で「お母さん,お母さん」と言って泣きじゃくる様子を目の当たりにしたことでした.あの女の子の姿に,今,甲状腺の異常が多く検出されている,福島市や郡山市などに暮らす子供たちが,つい重なって見えてしまいます.
なお,映画の中では,ODおよびその設計図は,ゴジラが液化された後,芹沢博士の生命と共に消滅してしまいましたが,日本の原子力発電施設は依然として存在しています.事故を起こした福島第一原子力発電所の原子炉の廃炉の完了までにどの位の時が必要なのか,現実では未知数です.原子力発電所でも,一度も使用した事がなければ,建物を取り壊す予算が無い場合,ドイツのケルニーズ・ファミリーパークのように,施設全体をそのまま遊園地に転用することなども可能なのですが...
*1) 監督 船橋淳
*2) 原作 香山滋,脚本 村田武雄,脚本並びに監督 本田猪四郎,音楽 伊福部昭
*3) 芹沢博士の恩師,ゴジラ対策の責任者山根博士の一人娘.
*4) 手元にある,ゴジラ全編のサウンドトラックを収録した2枚組LPレコードから当該部分を筆写しました.
Wednesday, 20 March 2013
For getting more and accurate information about Fukushima nuclear disaster
For instance:
There you can get quite more and accurate information with sound comments, analysis and, in many cases, illustrations rendering them easy to understand. In case you read only English, you can still read their articles in it by using translation tools provided by many sites.
Furthermore, the following site of IRSN, a French public agency for the nuclear protection and security, is also worth to be visited, as it provides English pages and some useful reports upon Fukushima nuclear disaster.
And, by any chance, if you read French, then I would suggest you to visit the site of ASN, also a French public agency for the nuclear security, which provides even a special site for the Fukushima related topics. (Anyway, you can always read them by translating in English, if interested.)
You can get some idea of the quite advanced monitoring system for the effects of nuclear power generation on the environment enforced by the French government, by giving a glance at the site of Réseau National de mesures de la radioactivité de l'environment(National Network of Environmental Radioactivity Monitoring), where you can get access interactively to the results of a large series of measurements carried on continuously at more than 90,000 points across the whole country, covering air, foods, water and environment, something similar to which may never be to expect in Japan.
Indeed, both obviously anxious to conceal every troublesome fact from the population so long as possible, the incapacity or the unwillingness of TEPCO*1) and the government of this allegedly civilized country to deliver on time the vital information in case of serious emergency, has been revealed again by their astonishingly shabby and irresponsible attitudes as to reporting the power failure which occurred recently at Fukushima 1st NPP. This incident, stopping for many hours the cooling units of its spent nuclear fuel storage pools, capable of inducing further disasters, was communicated to the public only hours after its occurrence. I have even the clear feeling that now Japan has been put practically under an information control as to what is going on really in Fukushima, particularly in the contaminated regions. Needless to say that such an information control, which can hardly be enforced in any of the modernized countries, only benefits above all TEPCO, deputies, in most cases, those belonging to the ruling party, bureaucrats, academics, heavy industrial companies and all others profiting from the nuclear power industry of Japan, including of course their American counterparts.
*1) Tokyo Electric Power Company (The operator of Fukushima 1st nuclear power plant.)
Tuesday, 19 March 2013
Googlemapが示す世界の地震地帯に散在する原子力発電所
Monday, 18 March 2013
ARTE Reportageが伝えた福島の子供たちの健康への懸念(続き)
リポート本編が始まる前に,プレゼンテーターが,現在,福島において子供たちの健康に関する限り,「問題は無い*1)」というのが日本政府の見解であることを伝えていました.
まず,リポートの冒頭で,一人の男の子が診療所の診察台に寝かされ,医師により喉の周辺の超音波検査を受けている様子が映され,モニターには,甲状腺の異常(多数の結節の存在)がはっきりと表示されていました.その際,担当の医師は,取材を受けた検査が行政当局の許可の範囲外で行われているため匿名でならということで取材に応じたそうで,顔にモザイク処理がほどこされていました.こうした,行政当局が実施することを認めていない検査の数は,増加し続けているとの事でした.
次に,福島第一原子力発電所と福島市ならびに郡山市の位置が示された地図が表示され,現在,放射能汚染を受けた地区の住民の数は100万人以上,その大半は福島市内および郡山市内で生活しているというナレーションが入りました.
そして,2011年4月から翌2012年の9月末までの期間において, 福島県内の11万人の子供たちに対し,国の管理下において福島医科大学によって実施された検査の結果が紹介され,それによると,検査対象となった子供のうち,42%以上に甲状腺の異常(嚢胞,または結節)が発見されたそうです.そして,検査の一ヶ月後,その結果が,行政側から被験者の家に郵送されましたが,そこには心配は無いという内容が記載されていました.
この通知を受け取った親たちは,こうした行政側の見解および対応にに疑問に抱き,その中の一人,自らの子息の甲状腺に多数の結節が検出されたTokiko Noguchiさんは,定期的に会合を設けて子供たちの健康についての情報や意見交換を行うAssociation 3A(3a!郡山)というグループを立ち上げました.インタビューに答える彼女の言葉は,独仏語に訳されていましたが,途中,吹き替えの音声が途切れたとき,「行政はやってくれないので,行政を待っているわけにはいかないんですね.」というオリジナルの日本語の音声が聞こえました.
検査を実施した福島医科大学は,結節など甲状腺に異常が検出された子供については,2年ほど待ってから再検査することを勧めていますが,多くの専門家たちは,6ヶ月ごとの検査の実施は不可欠との意見を持っています.
現在,日本政府は,福島から他の地域への移住に対しては一切援助は行っていません.そのため,高濃度の放射能汚染を受けた地域を去りたくても,大半の家庭は特に経済的理由などで,その希望を叶えることができないでいます.
日本政府は,原子力発電所の事故の発生以前は,1ミリシーベルトとしていた,一人当たりが年間に浴びる許容放射線量を事故後,20ミリシーベルトに引き上げました.
ここから,番組は,当該のテーマについて三人の専門家に取材した結果を紹介します.
一人目は,上述の子供たちの甲状腺検査を実施した福島医科大学において,福島市民の追跡健康調査の責任を負っているDr. Shunichi Yamashita.Yamashita氏の見解によると,年間の許容被照射線量を5倍,つまり100ミリシーベルトに引き上げても問題はないそうで,そのため,同氏につけられた異名は"ミスター・100ミリシーベルト"とのことでした.実際,インタビューの中で,福島における被照射線量は,殆どの場合が20ミリシーベルト以下であり,健康に問題を生じさせる程度ではない.福島を危険な地域とするのは,完全に誤っていると述べていました.そして,福島の子供たちの42%以上に甲状腺の以上が発生していることに関連して,チェルノブイリで行われた同様の検査の結果との比較についての意見を求められた際,同氏は,42%を越える数の子供たちに甲状腺の異常が発生しても何ら心配は無い.チェルノブイリにおける検査との比較については,検査の時期や,検査に用いられた装置やその感度の相違等により,比較する事自体意味をなさないと述べていました.
取材班は,次に二人目の専門家の意見を求めて,フランスへ向かいます.取材先は,フランスで最も権威のあるガン医療研究所Institut de Cancérologie Gustave Roussy.マイクを向けたのは,国立健康医学研究所(INSERM*2))の研究者Florent de Vathaire氏.同氏の見解は,Yamashita氏のそれと全く異なり,まず,被照射線量とガンの発生率の関係については,(年間)10ミリシーベルトを越えるレベルからガンの発生率が増加する懸念があるとしています.福島の子供たちのケースについては,まず,他の地域の同年齢の子供たちに同じ方法で実施された検査結果と比較する事が重要と述べていました.
そして,最後に登場する専門家は,日本人医師で,行政との関係を持たない福島県内の民間の診療所*3)で医療に従事しているDr. Hiroto Matsue.50年に渡ってガンの研究に携わり,定年退職後,こちらの診療所に勤務しているとのことでした.番組では,母親のSさんに伴われ診療所を訪れた二人の男の子をMatsue氏による検査を受ける様子が映され,その結果,福島医大の検査では長男にのみ発見されていた甲状腺の結節が,次男にも見つかったことが伝えられていました.Matsue氏も,前述のVathaire氏同様,最初に取材を受けたYamashita氏とは異なる見解を持っており,しかも,そうした自らの見解を公表してはばからない数少ない医師の一人と紹介されていました.インタビューへの答えの中で,Matsue氏は,チェルノブイリでは,多くの白血病や心臓疾患が発症した.福島でも,同様の問題が生じるのではないかと心配していると語っていました.
取材班は,次に汚染地域の放射線量を取り上げ,事故発生当時,福島第一原子力発電所から25km離れた地域に住んでいて,事故後,同発電所から65km離れた郡山市内に移住したMさん一家を訪ねます.Mさんは,自ら放射線量計を用いて,自宅周辺の放射線量を継続的に調べていますが,取材時の値は,毎時4.5から4.7マイクロシーベルト*4).これは,国際基準の40倍の量に相当します.Mさんによると,以前は,5マイクロシーベルトだったとのこと.市による除染が実施された地域だったそうですが,その効果は期待されたほどではなかったようです.Mさん家族の心配のたねは,こうした高いレベルの放射線量が検出される場所を毎日子供たちが通学のために通らざるを得ないということです.
こうした状況をふまえ,仙台などでは,行政による子供たちの移住を求める声が上がっていますが,司法の判断を仰いだケースではことごとく住民側が敗訴しています.
現在,福島県では,公立学校の給食への地元産食材の再導入など,子供も含めた市民生活には問題が無いことをアピールしていますが,私立の保育園などでは,依然として地元産食材を避けている施設も少なくないことが最後に紹介されていました.
以上が番組の内容ですが,一言個人的な意見を述べさせていただくと,最近,よく,「日本を普通の国にしなければならない」といった言葉を報道で目や耳にしますが,そもそも,そこで政治家などが言っている普通の国とはどういう国なのか,よくわからないのですが,それより,この国をもう少し「まともな国」にして欲しいというのが率直なところです.さらに言うならば,原子力発電のような,それが一旦事故を起こすと,非常に長い期間において環境や人間の健康に影響を及ぼすような装置はつくるべきではないということです.恥ずかしいことですが,私も,今回の事故が起こって,ようやくそのことに気がついた人のうちの一人なのですが,特に日本人の民族性からそれがいえるのではないかと思うのです.日本人は,全体として過去にこだわらない民族です.別の言い方をすれば,忘れっぽいということです.古代から地震,台風,火山噴火などの自然災害に見舞われ,一つの災害の対応が一息ついても,いつまた次の災害がやってくるか分かりません.場合によっては,前者の対応の途中で容赦なく後者がやってくるかも知れません.そうした条件の下,過去を忘れられるという事は,この国の住民にとって,その生存のために,かなり有利に機能した特性であったと思います.別の言い方をするなら,私たち日本人は,過去に捉えらず,むしろ,それと決別することでこれまで生き延びて来たと言えると思います.しかも,純粋な自然災害の場合,人口の建造物や人命は被害を受けますが,自然自体は,その形状を変化させることはあっても,そのことでそれらに継続的な影響を与え続ける事はありません.純粋な自然災害の被害は,人間が忘れても,自然自体が年月をかけてそれを修復してしまうのです.しかし,今回の原子力発電所の事故でも示されましたが,こうした核災害は,それが環境や人体に与える影響が自然の回復力によって消滅し,その影響の結果が完全に回復される事はほぼ無いのです.上にまとめたARTEの番組で伝えられたように,今,政府や県は,今回の事故について,その影響をできるだけ多くの国民の記憶から懸命に消し去ろうとしているように見えます.日本人の民族性から言って,無理もないことでしょう.明治維新前であれば,まず,間違いなく改元が実施されていたと思います.なにしろ,中国から元号の制度を導入してから,リセット好きなこの国民は,明治政府により,元号が元首,すなわち天皇の在位期間に一致させる迄(それが,本来の元号制度だったのですが),何かいやなことがあると,一人の天皇の在位中であっても,こだわることなく且つ際限なくさっさと改元し続けてきたのですから.
以上のような日本人の民族性を踏まえ,立法,行政はあくまでも安全側に立ってエネルギー政策を立案,実施していただければと思うものです.*5)
*1) フランス語版では,"Tout va bien"(=Everything is OK), ドイツ語版では,"Alles unter Kontorolle"(=Everything under control)と若干ニュアンスの異なる言葉が使われていました.
*2) Institut National de la Santé et de la Recherche Médicale
*3) 「ふくしま共同診療所」という看板が映されていました.
*4) 例えば,毎時4.5マイクロシーベルトを期間を一年とし,単位をミリシーベルトとして換算した場合,39.447ミリシーベルトとなります.つまり,年間20ミリシーベルトさえも越えているのです.(4.5 Microsievert per hour [µSv/h] = 39.447 Millisievert per year [mSv/y], cf. : http://www.convert-measurement-units.com/conversion-calculator.php?type=radiation-dose)
*5) とは,いうものの世界に冠たる博打好きの国民ですものね...一か八かで勝負に打って出る,あるいは勝負は時の運と,偶然に委ねてしまうのも,私たち日本人の特性であることも事実であり,結局,この先も,やることは変わらないかもしれません.今年の参議院選挙で現在の政権与党が大勝まで行かなくても過半数を獲得,結局,原発の再稼働へと進んで行くのではないかといささか暗い未来を思い描いています.(それに,全原子炉の廃炉など,アメリカの機嫌を損ねる事は避けようとするでしょうし.中には領土問題を持ち出して,アメリカとの同盟関係が傷つく事を懸念する向きもおられるようですが,そもそも,今のアメリカの世界に対する安全保障政策は妥当,すなわち合理的なものであると証明することが可能でしょうか.それよりなにより,福島の子供たちの健康が,アメリカの政財界のために犠牲とされるようなことがあったらとんでもないことです.干ばつやその他の理由で生きた子供を犠牲として捧げたマヤやアステカの民族ではないのですから.日本でも,人身御供という習慣はあったようですが.)江戸時代,あるいは,第二次世界大戦前位までであれば,こうしたギャンブルに打って出て,仮にその結果が期待に反して被害が生じたとしても,何世代にもわたって,環境や人の健康に影響をおよぼすことはありません.つまり,最悪の人災とも言える核災害(Nuclear disaster)と自然災害とでは,質的に全く異なるものであることを,私たち日本人全員が明確に認識することが必要であると思います.
Saturday, 16 March 2013
ARTE Reportageが伝えた福島の子供たちの健康への懸念
- Global report on Fukushima nuclear accidentdetails health risks(ニュース・リリース)
- Health risk assessment from the nuclear accident after the 2011 Great East Japan earthquake and tsunami, based on a preliminary dose estimation(報告書)
ニュース・リリースをご覧いただくとお分かりのように,次のように書かれていました.(以下の英文は引用です.)
In terms of specific cancers, for people in the most contaminated location, the estimated increased risks over what would normally be expected are:この中で,やはり一番気になるのは,最後の甲状腺がんの発症の可能性についての言及です.最も汚染度の高い地域においては,年少の女子における甲状腺がんの発症の可能性は最高で70%増加するということです.
- all solid cancers - around 4% in females exposed as infants;
- breast cancer - around 6% in females exposed as infants;
- leukaemia - around 7% in males exposed as infants;
For people in the second most contaminated location of Fukushima
- thyroid cancer - up to 70% in females exposed as infants (the normally expected risk of thyroid cancer in females over lifetime is 0.75% and the additional lifetime risk assessed for females exposed as infants in the most affected location is 0.50%).
Prefecture, the estimated risks are approximately one-half of those in the location with the highest doses.
Tuesday, 14 August 2012
ヨーロッパの原子力発電所の情報開示事情
例えば,オーストリアというのは,原子力発電所の問題には非常に敏感な国で,自らは持っていませんが,中欧というその位置柄チェルノブイリに近 く,また,国境付近に多くの,古く危険性の高い原子力発電施設が存在していることもその理由とは思いますが,昨年の福島第一原子力発電所で事故が発生した 直後,オーストリア気象庁(ZAMG: Zentralanstalt für Meteorologie und Geodynamik)は,もちろん日本に設置されているものも含め,周辺各国にあるCTBTO(包括的核実験禁止条約機関)の観測所のデータをもとにセ シウム137やヨウ素131などの放射性物質の大気の動きによる拡散のシュミレーションをいち早く発表しています.そして,それはドイツのシュピーゲル (Spiegel)誌の3月14日付け電子版に掲載され.世界中の多くの人に極めて重要な情報が提供されました.("Wind bläst radioaktive Wolke nach Tokio":「放射能雲が風によって東京方向へ流されている」) ついでに云うと,同誌は,上述の情報に加え,福島第一原子力発電所の第3原子炉は,非 常に危険なMox燃料を使用している事を,やはり事故直後の3月13日付けの電子版で伝えています.("Plutonium-Gefahr im Krisenreaktor":「危機状況の原子炉におけるプルトニウムの危険」) 最後にもう一度,オーストリアの話に戻りまして,この国には,Global 2000という,原子力発電所の問題も含め,さまざまな分野における環境問題にとりくんでいる民間団体があり,Google Mapを使って,欧州全域にわたる原子力発電所に関する詳細な情報(事故履歴等)をイントラクティブで提供しています.興味がありましたら,下記URLに アクセスしてみてください. Google.atで,"AKWs in Europa"というキーワードで検索しても見つかります.(いずれにせよ,残念ながら,ドイツ語ですが...) http://maps.google.at/maps/ms?ie=UTF8&hl=de&msa=0&msid=212731046368592544065.000474b3dbfa178d4a444&source=embed&ll=50.401515,9.052734&spn=14.719408,23.027344&z=5

