Wednesday 11 February 2015

Jihadi Johnが複数かつ外国人である可能性を示唆するDaechの教義

本ポストで述べるのは,以下の仮定から導き出した個人的推測に過ぎませんので,その旨ご承知置きください.
  • 仮定その1
ドイツのタブロイド紙Blickの2月11日付の記事Ist Jihadi-John schon lange tot?に書かれていたように,殺害される前の日本人人質2人の映像に写っていたJihadi Johnの様子が,それまでのJihadi Johnと異なり攻撃的な態度を見せず,ほとんど目が閉じたままで,どちらかというと場慣れしていないように見えるというのが事実であれば.
  • 仮定その2
フランスの新聞La LibérationのJean-Pierre PERRIN記者が2014年9月12日付L'Etat islamique n'est pas qu'une «bande armée»の中で紹介している最近の専門家たちの見解と同記者の現地取材から得た結論,すなわちDaechが従っているイデオロギーがワッハーブ主義ではなく,ハワーリジュ主義であるというのが事実であれば.しかも,後者の中で最も過激といわれるAzraqitesの思想に基づいているとしたら.

捕虜となった敵の斬首は,新たな改宗者に求められる忠誠の証(imtiḥān, امتحان)であることから,外国人で新たにDaechに加わった者がその任に当たらされる可能性があることとなり,1人ではない理由も理解できます.日本人でDaechに加わった人がいたら,すでにその人も,戦闘員,民間人を問わず捕虜となった"敵"の首を切り落としているかもしれません.

(このポストを公開してからほどなくして,Jihadi JohnがMohammed Emwaziなる者であるということが判明したというニュースが伝えられました.しかしながら,Mohammed Emwaziが複数名いるJihadi Johnのうちの1人(代表格)である可能性は残ります.)

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