Wednesday 11 February 2015

Daechがモッスルで住民に配った16ヶ条の掟 (アラビア語)

下の写真です.



写真が掲載されていたLa Libérationの2014年6月23日付Les seize commandements de l'Etat islamique en Irak et au Levantによると,5条には,「地を破壊するもの,神の意志に背くものは磔,手,または足の切断,流刑に処せられる」,10条には,「如何なる理由に基づくものであれ,公の場におけるデモンストレーションはイスラムの教えに反するものである」(つまり禁止),13条には,イスラムの成立以前に作られた総ての偶像は破壊されるべきなどといったことが書かれているそうです.また,イスラムの領土におけるキリスト教徒などの非イスラム教徒にはdhiimmiという地位が与えられ,一応保護の対象となりますが,毎月一人250USドルの税金が課せられます.ということは,事実上,イスラムに改宗しろということです.カリフの崇敬,事実上のイスラム教への全員改宗,領土の拡張,これは,最近のボコ・ハラムの姿勢でもありますが,何のことはありません.日本の過去に実現を目指した八紘一宇,そして国内や韓国などで実施した皇民化政策と似たようなものです.もっとも,Daechは,アッバース朝時代の領土をレコンキスタ*1)したいわけですから.日本の八紘一宇よりは客観的正当性が多少あるかもしれません.(下の地図参照) 関連記事: En quoi Boko Haram est-il une secte ? in La Libération

サイクスとピコ間で締結された協定による仏英両国の管轄地域



*1) 通常,レコンキスタは,キリスト教徒によるイスラム教徒によって奪われた土地の再奪取のことを言います.

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