Tuesday, 19 June 2018

ある西洋式トイレの蓋に貼られた注意書き

使用した後に,蓋をしめ,再度,利用するとは全体いかなる意味なるや?

ご丁寧に「様式トイレ」と種類が記載されていて,さらに,その下に"Western Style Toilet"と書かれてあります.使用者が英語を勉強できるようにとの気遣いからでしょうか.英語圏の人には,別に必要ないと思いますが...

どうも,若い時からつむじが曲がっているせいか,こうした言葉が不思議と気になります.

この標語について言えば,「ご使用」は,個別の使用時(individual use?,あるいはsession?)を意味していて,「ご利用」は,このトイレを使う人たちへの一般的な通知のようです.(general instruction,またはgeneral notice)

かつての職場で,ある折,同僚に「七転八倒」と言う表現は必ずしも理に反していないが,「七転び八起き」には得心が行かぬ,「七転び七起き」でないとおかしいと言って「性格が悪い」と言われたことがあります.

また,別の折,鯛が祝儀の席に出されるのは「めでたい」につながるからとのことだが,それなら「死にたい」や「首を吊りたい」,さらに「殺してやりたい」などにもつながるではないか,あるいは「痛み,苦しみが耐えがたい」,「悲しみ耐えがたい」,「恨み,憎しみ忘れがたい」にもつながると言ったら,困った同僚は,苦笑しながら「まあ,色がピンクだから,人はおめでたいと感じるのだろう.」と古の言い伝えをかばっていました.彼はよく常識をわきまえ,思いやりのある優しい同僚でした.

ここで,昨年の3月にご紹介したトイレの標語を再度,ご紹介させていただくことにします.どうしても公衆トイレは,頭をかしげる標語の宝庫であるためですが,こちらは未だにその真の意味が理解できないままです.恐らく,その真の意味は,誰にも永久に知られないまま,考案したご本人と共に葬り去られてしまうことでしょう.虎は死して皮を残し,トイレの標語を考えた人は,死してその標語を残す.それが,人間の宿命のようです.

No comments:

Post a Comment