Wednesday 4 February 2015

ヨルダン国民のディレンマ - ジハジストは支持しないが,アメリカには協力したくない

スイス放送のニュース: Jordanien zwischen Misstrauen und Neutralitätによると,世論調査によるとヨルダン国民のうちジハジスト達を支持するのは10%.かと言ってアメリカとの同盟関係は強固にしたくないというのが本音のようです.ただ,すでにアル・カイダがアンマンでテロ事件を起こした経緯もあり,世論は今後の治安情勢の悪化,具体的にはシリアにおける戦闘に巻き込まれことへの懸念も強まっています.そして,こうした治安情勢の悪化は,ヨルダンがアメリカ主導の有志連合へ参加によって一層その可能性が高まるというのが多くの国民の意見です.いずれにせよ,昨年のイスラエルによるガザ地区への攻撃をアメリカが傍観していたことに対する批判は強く,アメリカは信頼できない国というイメージは変化しそうにありません.(NZZの特派員の報告) ヨルダン人口の多数を占めているのが,パレスティナ系の住民のためです.

なお,NZZの特派員は,ヨルダンに収監中のエジプト人との交換の対象をヨルダン人のパイロットではなく日本人としたのは,自国政府のアメリカへの協力に対するヨルダン国民の反発を強めることが目的だったと言います.つまり,人質の交換を求めたのは注目を集める為のジェスチャーに過ぎず,ヨルダン人パイロットは上記の目的を遂げる為にいずれにせよ惨殺するつもりだった,日本人の人質についても同様だったようです

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