明日から天気が悪くなりそうとのこと.今日の晴れ間を有効に使おうとベルギュンのアルブラ鉄道博物館
(Bahnmuseum Albula in Bergün)へ出かけました.バード・ラガーツからクールまでSBB,クールでメートルゲージのレティカ鉄道に乗り換え,ベルギュンまでおよそ1時間15分の旅.
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朝日を浴びて,バード・ラガーツ駅前通りに並ぶブロンズの像 |
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恰幅のよい男性の像 両腕を除き,細部までかなりリアル |
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朝のバードラガーツ駅ホーム 8時27分発のクール行き(左の列車)に乗り込む |
一昨日吹き荒れたフーンと呼ばれる南風のせいか,空気は澄んでいて,車窓から見える山肌の緑が穏やかな秋の日差しに輝いていました.紅葉は,もう少し先のようです.車内は,まばらで,年配のご夫婦が二組程度.山歩きを楽しみに行くようです.
9時15分,ライヒェナウ・タミンスを過ぎるころから,標高が上がり始めます.そのためでしょうか,沿線の樹木が少しずつ色づき始めています.
9時30分,トゥシス(標高657m)にほぼ定刻に到着.4分遅れで発車.
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トゥシス 架かっている旗は,スイスで最も面積が広い州グラウビュンデンの紋章 |
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トゥシスを発車してからまもなく見えた風景 |
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まもなくフィリズール駅 |
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フィリズールの手前に優美な姿を表す水道橋(Landwasserviadukt) 高さ65m,長さ136m |
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フィリズールの駅 |
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フィリズールを出てから間もなくしてベルギュンに到着 |
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鉄道博物館は,駅のまん前 | | |
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博物館に横付けされたクロコディルRhB Ge 6/6 I 博物館開館まで市内に展示されていた. |
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展示会場は,かなり広く見応えは十分 入ってからすぐのところの実寸大のパンタグラフ 突然開いて閉じる |
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木製の弾性モデル 上のローラーを下に押し付けながら転がすと,移動する下向きの力がどのように橋を変形させるかが分かる. |
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昔の食堂車で用いられていた食器 |
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G 4/5 129 の1/10スケールの模型(動くそうです) 本物は1915年製造.1926年まで営業運転に使用された後,タイ国鉄に売却され,1950年まで活躍した. |
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鉄道博物館の楽しみは,何といってもトレインシュミレーター |
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セカンド・トライアルで何とか合格 オープンエアーの展示のクロコディルの運転室でもシュミレーターの体験が可能.(時間は要確認) |
特に印象に残った展示は,展示
NO.12.1.01のビデオ,
"A tribute to stone - Rhaetian Railways viaducts"と
12.0.02のブレーキの仕組みを解説するビデオでした.後者によると,今日の鉄道車両の大半において,圧搾空気を使ったブレーキが使用されていますが,レティカ鉄道に限って言えば,未だに真空ブレーキを使用しているとのことでした.
とにかく見所満載の博物館です.ここを訪れるとレティカ鉄道およびそれを取り巻く当時のスイスやグラウビュンデン州の政治や経済的背景のすべてが分かります.子供から大人まで,また,鉄道土木技術の専門家はもちろん,鉄道の歴史に関心のある人などを必ず満足させる施設といってよいでしょう.すべての展示の解説が,ドイツ語,イタリア語,英語で表記されていて,ビデオも,ナレーションが英語を選べるものと,音声はドイツ語で,スーパーインポーズで英語が表示されるものがあります.ミュージアムショップも充実していて,レストランも営業しています.
それでは,博物館を後にして,村内を少し歩いてみましょう.ベルギュンは,冬,そりすべりを楽しむ人たちで賑わいます.
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駅前から市内へ伸びるメインストリートを歩いてゆくと左手に郷土史博物館が表れます.鉄道博物館で共通の入場券を購入することが可能.ここの2階には,レティカ鉄道を模した大規模な鉄道レイアウトが設置されています. |
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メインストリート沿いの建物 |
以下同上です.
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有機農産加工品を売るお店 |
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村はずれまで行ってから,駅へと戻るときに見かけたお宅のファサード |
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午後になって,少し雲が増えてきました.陽が陰るとひまわりもなんとなくさびしそう. |
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ヤギのチーズを売るお店 |
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駅の反対側から見る鉄道博物館の建物 |
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簡素なつくりのベルギュンの駅舎 インフォメーションボードの"Gömmer nomol?"は,こちらの方言で"Shall we go once more(or again)?"の意味. |
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バード・ラガーツに戻って見かけた作品 タイトルは,「路傍の石」? |
以下,お役立ちリンクです.ご参考までに.
アルブラ鉄道博物館
ベルギュン,フィリズール観光
以前に撮影した写真をまとめてみました.
レティカ鉄道 ベルリーナ線,アロザ線
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