Friday 15 May 2009

自殺 他国と日本(その1)

自殺者が増加傾向にあるということが話題になっています。

先日、OECDが加盟各国の社会の様々な面を分析した『Society at a Glance 2009』が発行され、その中の自殺に関する情報が、Web上で公開されていたので少し眺めてみました。

(http://www.oecd.org/document/24/0,3343,en_2649_34637_2671576_1_1_1_1,00.html#dataの中のSuicidesにリンクされているエクセル文書)

以下に、上記資料に掲載されていた2005年の各国の自殺率(人/10万人)を紹介します。(降順)

24.7 Korea
21.0 Hungary
19.4 Japan
18.4 Belgium
16.5 Finland
14.6 France
14.1 Switzerland
13.8 Poland
13.8 Austria
12.7 Czech Republic
11.9 New Zealand
11.3 Denmark
11.1 Sweden
10.9 Norway
10.9 Slovak Republic
10.4 Iceland
10.3 Germany
10.2 Australia
10.2 Canada
10.1 United States
9.5 Luxembourg
9.2 Ireland
8.7 Portugal
7.9 Netherlands
6.3 Spain
6.0 United Kingdom
5.5 Italy
4.4 Mexico
2.9 Greece


まず、驚いたのは、韓国における自殺率が10万人当たり24.7人とOECD加盟国中最も高いということ。日本は2位のハンガリー(同じく21.0人)の次の第3位(同じく19.4人)です。次に驚いたのは、フランスが上位10位内に含まれているということです。

実は、今回、この資料を閲覧したのは、最近読んだ電子版『LePoint』(5月5日付)の「ÉTUDE - Les Français, champions du monde du sommeil et de la table」の中で、日本人は余暇の55%をTVを観て過ごすと書かれていて、本当にそうか確認するためだったのですが(この記事自体『Society at... 』を基にしています)、そこではフランス人は睡眠時間と食事の時間において世界チャンピオンであると書かれていました。つまり、彼らは世界で一番長く眠るし、また、食事もゆったり摂るということです。そして、やはりOECDのデータによると世界で一番長い有給休暇を(平均37日)取っているとのこと。それにも拘わらず、自殺率においては、上位に位置しているのです。スイスの人から、スイスは自殺率が高いと以前から聞かされていましたが、フランスは、スイスを僅かながら上回っています。どういうことなのでしょうか。それでも、日本に比べるとフランスでの自殺率は、3割以上低いのですが。

次にOECDの統計から、各国における年毎の自殺率の変化をグラフにしてみました。

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