Tuesday 19 May 2009

鳥インフルエンザ

本日付のLePointにも、世界保健機構の事務局長チャン博士(Dr.Margaret Chan)の会見の内容が紹介されていて(「GRIPPE A - L'OMS craint un échange de gènes entre virus porcin et aviaire」、やはり、現時点においてはH1N1に比較してはるかに致死率が高い季節性のインフルエンザ用のワクチンの確保を最優先にすべきという方針だそうです。

とはいえ、同時にH1N1のウィルスが鳥インフルエンザのそれと交じり合って、この二つのウィルスによりも人体への危険性が高いウィルスが誕生してしまう可能性も否定しなかったことも伝えられていました。

鳥インフルエンザといえば、5月16日付のSpiegelに、なぜ鳥インフルエンザが人間に感染しにくいのか、英国の科学者による実験の結果、その原因が判明したという記事に載っていました。(「Kalte Nasen lassen Vogelgrippe-Viren frieren」)ロンドンの王立カレッジのWendy Barclay教授のグループによる発見だそうで、その原因というのは、人間の鼻の内部の温度が、鳥インフルエンザが繁殖するには低すぎるのだそうです。(詳しい内容は、『PLoS Pathogens』という専門誌に掲載されています。)

なお、Barclay教授による新型インフルエンザに関する解説が、BBCのサイトに掲載されていました。

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