Tuesday 25 November 2014

"近代国家ロシアと退廃が進む西欧諸国" - ウクライナの学生達のちょっぴりシニカルなウェブプロジェクト

彼らは,ロシア版フェイスブックVkontakteに"Anna aus Moskau"(モスクワから来たアンナ)というスクリーンネームで,経済の衰退や道徳倫理の退廃が進む西欧諸国の模様を写した写真を載せていますが,よく見ると,後者を表している写真はロシアで撮影されたものであることが判ります.例えば,このプロジェクトを紹介しているスイスのNZZの記事に転載されている一枚の写真を見ると,キャプションには,「Carles Puyolの活躍を讃えるFCバルセロナの会長Josep Maria Bartomeu」と書かれていますが,写真は世界的なポップスシンガー,ヴァレリー・レオンティエフ(Valery Yakovlevich Leontiev)さんが,今年の7月プーチン大統領と会見したときの様子を写したものです.レオンティエフさんは,2003年12月に自らがロシアで嫌われているゲイであることを認めたことで話題となった人です.(Cf. Russian pop-star Valery Leontiev no longer disproves his rumored homosexuality)また,勾配の途中から先が消えている自動車道の写真のキャプションには,「 ...Kalugaに架けられた,まるで空中へ飛び出すかのような印象を与えるこの新しい橋は.ロシアの卓越した建築技術の水準を示すシンボル.」などと書かれていますが,実際にはノルウェイで撮影されたものです.(日本だったら,「これが本当の透明高速道路」などと書かれそうですが...)

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