Friday, 28 September 2012

フロイデンベルク城址

午後,天気が回復したので村はずれのフロイデンベルクの城址(Burgruine Freudenberg in Bad Ragaz)に出かけました.
(ドコモショップのT様へ このポストに掲載した4枚の写真は,すべてF-04D で撮影いたしました.)




Thursday, 27 September 2012

ストラスホーフ鉄道博物館

ストラスホーフ鉄道博物館(Eisenbahnmuseum Strasshof)*1)は,ウィーンの北東,市内から鉄道(S1)で約30分程度のところにあります.ちなみに,今回投宿したホテルが隣接する西駅からは,地下鉄と近郊電車を乗り継ぎ,50分ほどで最寄駅Silberwaldに到着しました.以下,ご参考までに.

 ウィーン市内の公共交通機関案内
近郊線の時刻表検索

 シルバーヴァルトから,ウィーンに向かって線路の左側の道を歩いてゆくと,左側に博物館の入り口が見えてきます.


博物館のサイトを見ると分かるように,基本的に週末には様々なイベントが開催されるので,自由にのんびりと展示を見たい場合は,平日がお勧めです.

なお,ウィーンから乗った近郊線(S1)には,シルバーヴァルトの手前にストラスホーフという駅がありますが,この駅は,ナチス時代,ヨーロッパ中から強制的に連れて来られたユダヤ人などが,強制労働のためにドイツの支配下にあった各地へ送られた駅でした.そのため,当時の駅の敷地面積は,現在のそれの数倍にあたり,当時のドイツ帝国において8番目に大きな駅だったとのことで,実際,1944年の記録によると,4400両の車両を24時間留置しておくことが可能だったそうです.ストラスホーフにおいて,1941年から1945年の間,1700人が虐殺されたといいます.*2)

 まずは,野外展示で目を引いたものから.

青い雷光(Blauer Blitz)号  イベント列車等の営業運転のために再び蘇るには合計24本の車軸の交換が必要だそうで,現在,そのための寄付を受付中.500ユーロ以上の寄付を行った人は,復活後の最初の運転において招待されるそうです.詳細は,http://www.eisenbahnmuseum-heizhaus.com/index.php?id=237をご覧ください.
博物館入り口の左側に展示されている電気機関車
登山鉄道の車輌 平らなところにおくと,やはりこうなります.
入り口を入り,手前右側の受付で入場券を購入し,正面を見ると,いきなり蒸気機関車の大動輪が.博物館の一階は,機関庫(Heizhaus)なのです.
おりしも52形(1'E h2)が点検を受けていました.
52形の動輪直径は,1400mm.国鉄 D51形と同じです.
戦時機関車として,徹底的に部品の簡素化が図られた52形 ベースとなった50型では6000個あった部品を5000個に減らし,さらに徹底した製造工程の単純化が図られました.*2)  浴槽形炭水車が見えます.
52形正面
戦時用機関車としての最初の形式となった52形は,従来の機関車に比べ,一両あたりの材料は,炭水車も含め 26トンの削減,製造時間は600時間の短縮が見込まれましたが,それでも従来の機関車同様の性能が維持されるというものでした.当初,戦時下の急増する人員および物資の移動のため,2年間で15000両の製造が計画されましたが,終戦までに実に6204両がドイツの16社もの企業によって製造されました.
52形の製造は,1942年から開始されましたが,その製造数は,1943年5月までには,毎月最大で500両に達し,その後,戦局の変化に伴い,減少しました.*2)
"Verdrängte Jahre"の展示より
1943年7月7日 ベルリン近郊のセッディン(Seddin)において実施された,52形の広告イベント.当時の毎日の生産数と同じ51両が一堂に披露されました.*2)  

以下,52形以外の機関車です.どれも手入れが行き届いています.
kkStB 310.23  4気筒パシフィック

SB 109.13  2気筒2C
同上
同上

折角なので,電気機関車も.



次は,野外展示の様子.


奥に見える機関庫の左に接している小さな建物が博物館
ロータリー車の隣は,往年の名機012形 残念ながら雨ざらしの状態.
煙室の扉に12と書かれていたので,かろうじて判りました.
012形は,ドイツ国鉄の花形急行旅客列車用機関車01 10(三気筒パシフィック)で重油燃焼方式のものに改めてつけられた形式名です.
屋外に設けられている大きなHOゲージのレイアウト
ターンテーブルには,しっかり蓋がされていました.
沿線のミニチュアもさすがにドイツ語圏.
近くに寄ってみると.相当リアルなつくりです.
博物館に戻って二階に上がると,博物館の歴史とオーストリアで最初に走った機関車の図面や設計した技術者についての展示があります.

木製の床に塗られたワックスのせいで,昔の学校の教室のようなにおい.
オーストリアの最初の機関車"オーストリア"号の図面と開発したエンジニア.
二階の展示室の一隅 駅の待合室のような雰囲気.

おしまいに,当日の朝,ウィーン市内で撮影した写真を数枚.


西駅から旧市街へと伸びる繁華街マリア・ヒルファー通り
マリア・ヒルファー通りの切手屋さんで見つけた,ゼンメリング鉄道を建設した技師のカール・リッター・フォン・ゲーガの記念切手.今年は,彼の生誕210周年.
ブルクガルテンに立つモーツアルトの像
ブルクガルテンに面した民族博物館
同上
ブルクガルテンにて
ウィーン西駅に戻ると,昨年夏,スイス,サルガンス付近で試験走行を行っていたWestbahnのKISSが停車中でした.
ウィーン西駅で旅行者を見送る,キンダートランスポートを記念した少年の像


*1)  Wikipediaにも説明があります.http://de.wikipedia.org/wiki/Eisenbahnmuseum_Strasshof
*2)  オーストリア連邦鉄道本社で開催中の"Verdrängte Jahre - Bahn und Nationalsozialismus in Österreich 1938 - 1945"における展示より.

欧州鉄道雑記 I - 面白そうなウェブ・サイト2つ

ヨーロッパの鉄道に興味をお持ちの方へ

二つほど,面白そうなサイトを見つけました.残念なことに,ベルリンで開催された,今年のInnoTrans 2012は,すでに終わっていますが...

RailNetEurope (RNE)

InnoTrans 2012

マイエンフェルトの秋

強い南風のために午後は,28度まで気温が上昇.秋は,まだ先かと思いきや,隣村のマイエンフェルト(Maienfeld)では,たわわに実った葡萄が収穫されるのを待っているようです.

マイエンフェルトの象徴的酒蔵ザレネッグ城. ウェブサイトからワインの注文が可能.

村の中心にある標識 ハイジ村への道案内も.



りんごと梨 それぞれ一個50サンチーム(40円程度)









マイエンフェルトの酒蔵の案内図 年間のイベントの案内も.

酒蔵Von Salisの直売所

= "The most forlorn of all days is the one on which you didn't laugh."(チャップリンの言葉とも言われますが,こちらのサイトに本当は誰の言葉なのかが説明されています.)
ここからは,バード・ラガーツに戻って撮影したもの ギーセン池に設置されたサイの彫刻
ギーセン池
タミナ川沿いの道の彫刻
近所の猫


多くの酒蔵が自慢の味を競い合うマイエンフェルトのワインについては,下記サイトをご覧ください.なお,個々の酒蔵において購入が可能です.

http://www.wiikend.ch/