DaechについてのARTE Reportage (フランス語, ドイツ語)

15日の未明02:35迄しか視聴できませんが，Daechの実態がよく判ります．(26分過ぎから) ドイツ語版の視聴はこちらから．以下，番組を見て気がついたことです．

• Daechがリクルートしているのは，戦闘員のみならず，石油プラントのエンジニア，医師，その他様々な技術者など．
• 現在，自由シリア軍はDaechと敵対関係にあり，戦闘を行っている．自由シリア軍の攻撃によりDaechが敗走したケースもある．
• Daechが支配地域で産出する原油から得る収入は毎日200万ドル．(総資産は2,000億ドル) 原油の密売先はシリア政府とトルコ．(やはりDaechとトルコは仲がよいようです．)
• Daechは，斬首のみならず梟首も行っている．

以下，上記メモを2月13日付NZZのAusländer ziehen weiter in den Jihadから若干補足します．

• アメリカの国立テロ対策センターのRasmussen所長が国内安全保障委員会の公聴会で述べたところによると，現在，Daechに加わっている外国人戦闘員数は凡そ2万名とアメリカのMIは推定している．そのうち3,400名が西側諸国出身者．さらにそのうち150名程がアメリカ国籍保有者．(後者は，参加を試みた人も含んだ数字．)
• 同じ公聴会でFBIのテロ対策担当の責任者Steinbach氏は，Daechに加わる目的で出国する人についての情報および戦闘から離れて帰国する人についての情報の入手が困難であることを述べた．
• Daechでは，敵前逃亡は厳しい裁きを受けること，また，外国人傭兵は最前線に配置され敵の銃砲撃にさらされること(Cannon fodder)が判っているが，それでも今だにDaechに参加しようとする外国人がいる．
• モッスルについては，ペシャメルガとイラク軍によりDaechのいくつかの補給路が分断されており，イラク第二の都市の奪還を期した総攻撃の準備が着々と進んでいる．
• 国連の推定によるとDaechが原油密売によって得る収入は1日当たり85万から160万ドル．以前に比べると，空爆による採掘施設の破壊，原油価格の低迷などでかなり落ち込んでいる．
• 国連では，加盟国がシリアから原油を購入しないこと，同じく古美術品を購入しないこと，人質のための身代金要求には応じないことが決議された．